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金正恩-謎だらけの指導者 ベスト新書

重村智計

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784584123669
ISBN 10 : 4584123667
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2012
Japan

Content Description

金正恩は、二〇一〇年に初めて姿を見せたが、公式には「後継者」とは発表されなかった。北朝鮮では、映像がテレビで流されたが、後継者とは言及されなかった。おかしいのだ。なぜ、後継者と言わないのか。金正日が後継者として登場した状況とは、まったく違うのだ。とすると、金正恩を後継者にしたくない勢力と、早く後継者に就任させたい勢力との対立があった、と考えないと理解できない。なにしろ、新しい指導者が就任すべきポストである「最高司令官」「総書記」「国防委員長」「党中央軍事委員長」のいずれの肩書きも与えられずに、「指導者」についた。本来ならありえない。金正恩という「ミステリー」を解く。

目次 : 第1章 金正日死去のミステリー/ 第2章 日本の情報機関は「死去発表」を予測した/ 第3章 金正恩の北朝鮮/ 第4章 金正恩の謎/ 第5章 金正恩は誰か?/ 第6章 金正恩、金正日は密入国者/ 第7章 平壌の「韓流ドラマ」的宮廷闘争/ 第8章 金正恩の孤独

【著者紹介】
重村智計 : 1945年、中国に生まれる。鹿児島県沖永良部島出身。早稲田大学卒業。シェル石油勤務を経て、1971年、毎日新聞社に入社、1979年から85年までソウル特派員。北朝鮮に迎合的だった日本の朝鮮半島報道の流れを変える。1989年から94年ワシントン特派員時代には、米朝交渉で数々の国際的なスクープを報じる。この間、高麗大学大学院、スタンフォード大学へ留学。帰国後、毎日新聞論説委員、拓殖大学教授などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ただの晴れ女

    金正日死亡が発表されて、影武者説を信じていた私としては、軍部が力を持って正日は不要になったから「消された」のかなぁとぼんやり考えていた。やはり北朝鮮が軍事政治に向かっているようなのだけど、その分析が鋭い。重村先生の知識&視点はさすがです。独裁者が独裁者であり続けるのは、その国だけじゃなくて周辺国の問題。それも政治だけでなく市民の無関心が原因…てくだりが印象的だった。韓国は左翼が異様に力を持っているのもなんだか怖い。現実は独裁者が死んで、メデタシメデタシとはならないようだ。

  • Hiroki Nishizumi

    北朝鮮のような劇場国家の場合、情報の真偽を見分ける力量が特に必要とされることが分かる。今後在韓米軍の撤退がスケジュール化されると、その受け皿となるのは日本しかないのか、そしてその中でも沖縄の重要性が増えていくのかも・・・

  • kazuboome

    新書ですのであれですが、あえてミステリーに分類しました。何故か。マスコミは彼を三男坊だと断定して報道してますが、いやはや、ところがどっこいってのが重村さんの主張です。いったい彼は何者で、あの国はどこに逝くのでしょうか(笑)祈るのは、拉致された方々のご無事。

  • Koichi Mori

    金正日の三男と金正恩は別人との説を唱える本。こういった書物には眉唾も多いので鵜呑みにしてはいけないが、面白い説だと思う。

  • Keisuke Nakajima

    金正日影武者説を唱えて以降、トンデモ系の扱いをされつつある重村先生。元新聞記者の視点を交えつつ金正恩登場以降の官邸や北朝鮮内部の動きを論評している。本書で驚いたことの一つに北朝鮮ウォッチの最前線、ラジオプレス社を切り捨てたとの一文。北朝鮮のテレビや新聞の公開情報を収集分析する役割を担っていたのだが、政府の事業仕分けと外務省の予算削減のあおりを受け、契約を破棄したとのこと。これにより日本における情報収集能力が大幅に低下してしまったとか。中国と北朝鮮の情報収集は最大の課題であるはずなのだが…。

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