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外交回想録

重光葵

User Review :4.0
(1)

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122055155
ISBN 10 : 4122055156
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2011
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
重光葵 ,  

Product Description

駐ソ・駐英大使等として第二次大戦への日本参戦を阻止するべく心血を注ぐが果たせず。
日米開戦直前まで約三十年の貴重な日本外交の記録。

Content Description

ドイツを皮切りに、アメリカ、中国、ソ連、イギリスで公使・大使等として活躍。第二次世界大戦への日本の参戦を阻止するべく心血を注ぐが果たせず、チャーチルとの会談を最後に一九四一年七月帰国。日米開戦直前まで約三〇年の貴重な日本外交の記録。

目次 : 第一次世界大戦の勃発/ イギリスのデモクラシー/ パリ平和会議/ 内乱下の北京会議/ 日華関係の転回/ 国民政府と幣原外交/ 日華衝突、満州・上海事変/ 血塗られた祝賀会―「隻脚記」より/ 外務次官の三年間/ 駐ソ大使として/ 霧のロンドン―「ロンドン日記」より/ 空襲/ わが使命ついに失敗

【著者紹介】
重光葵 : 外交官、政治家。1887年大分県生まれ。東京帝国大学法学部卒業後、外務省へ。駐華公使時代の1932年、上海爆弾事件で右脚を失う。その後外務次官、駐ソ公使・駐英大使を歴任し、43年東条内閣で外相、44年小磯内閣で外相兼大東亜相を務める。戦後、東久迩内閣外相として降伏文書に調印。A級戦犯として禁固7年の刑を受けるも後に減刑。52年、改進党総裁、衆議院議員。54年、日本民主党結成に参加。第一次〜第三次鳩山内閣の副総理、外相を兼務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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ルーズベルト大統領と同様、車いすの政治家...

投稿日:2013/01/22 (火)

ルーズベルト大統領と同様、車いすの政治家と言えばこの方を思いだす人はおおいのではないか。激動の時代を生きただけに、非常に興味深い内容が詰まっており、政治学や歴史を学ぶ人には是非とオススメしたい。

サニーデイズ さん | 千葉県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • kawa

    植松三十里著「調印の階段」で主人公として描かれる重松氏を知っての本書。こちらは、外交官になって在英大使を辞職するまでのご本人の回想録。「調印の〜」で描かれるマッカーサーとの丁々発止や降伏調印の場面等のエポックな部分は別書「戦時外交」に委ねられているようで、前半はほぼ「調印の〜」に沿う展開。俄然面白くなるのは、ドイツのロンドン空襲で命の危険もあるなか、日独伊三国同盟締結後の英国側の反感に対して、相手を立てつつも一歩も引かない英国大使としての氏の対応。いやぁ、一流の外交官というのは凄いもんだなぁと感嘆しきり。

  • たこ焼き

    現場への情報共有がないと、現場は自信をもって対外的な交渉や説明ができない。(対華24箇条の要求も現場の大使館には何も話がなく、信用失墜)一度軍事衝突が起こると局地的な争いではなくそれが軍事、民衆へ連鎖して大きくなる。満州での抑圧的な姿勢による成功体験が、日本人を中国に対する強硬姿勢へと導いた。軍部の意見が強くなりすぎて、中央政府が大局的な判断と意思決定をすることがなくなったことによる外務省の現場からの政策立案力の喪失(単なる軍の出先機関化)が日本政府の暴走を招いた。

  • ホースケ

    強い信念と覚悟。終始一貫した態度でのぞむ外交は、重光葵氏の人間力そのものなのだと思った。激動の時代、赴任先の国々で起こる難題に決して諦めることなく果敢に取り組んでいく様子が自身の言葉で綴られる。さながら読者は、それらの出来事を目撃し、その場面に立ち会っているかのような錯覚さえ覚える、まさに生きた歴史書という感じだろうか。戦争を回避するべく苦心努力をするが、その願いも叶わず戦後はA級戦犯として裁かれる身になるところは『落日燃ゆ』の広田弘毅氏と重なる部分がある。本書は日米開戦前で終わるが、その後も読んでみたい

  • 駄目男

    本書は第一次大戦頃から外務大臣になる直前あたりまでのことが書かれているが、東郷茂徳氏と同じく記憶を辿って書くあたり、流石に頭脳明晰と言わざるを得ない。両大臣に言えることは、一貫して平和を希求するもので決して侵略者などではない。共にA級戦犯の汚名を記したが、後世の日本人としては名誉復権されたしと願うところだ。重光は赴任した各国で日本の国益を守りつつ、紛争処理など常に最前線に立って、ソ連以外からの各国外交官の信頼も熱く、特にチャーチルとの親交の深さには驚いた。松岡洋右の前に重光が外務大臣ならと思うぐらいだ。

  • こまったまこ

    元外相重光葵氏の回想録。外交官に成って初めての任地ベルリンで第一次世界大戦が始まり、その後英国や米国、中国、ソ連と世界を舞台に外交で手腕をふるい、最後に駐英大使の時に日英が決裂しやむ無く帰国するまでが詳細に書かれている。この頃の世界情勢と日本の関わりが氏の外交官としての働きを通して描かれているため理解が平易だった。しかし重光氏が平和外交に尽力しているのに軍部や外務省の一部が片っ端から火を付けて回るのでその努力も水泡と帰す訳だが、その張本人達と巣鴨プリズンに一緒に戦犯として入れられたのは誠に気の毒。

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