Product Details
ISBN 10 : 4779516676
Content Description
新型コロナウイルス感染症(COVID‐19)の感染拡大によって、フィールドワーカーは、大きな問いを突きつけられることになった。それは、「フィールドとはいったい何か」「フィールドワーカーとは誰のことをいうのか」「フィールドワークとはいかなる行為なのか」「フィールドワークによって私たちはいかなる経験を得ようとしているのか」「フィールドワークで何が認識されようとしているのか」などといった問いである。そこで本書では、フィールドワークそのものが、現在、突きつけられている問いを探究したいと考えた。
目次 : 風に吹かれて―中動態としてのフィールドワークによる「新しい実在論」/ 0は少なすぎるが1つは多すぎる―フィールドワーカーの個的輪郭をめぐる人類学的省察/ わからなさ、つながり、事件の発生―フィリピンの呪術と観光のフィールドワークから/ 野生のフィールドワーク―実験室の外側で/ 存在論的世界とフィールドワーカーの実存―徒歩旅行者に「生成」すること/ 非在のフィールド、不在のフィールド―パンデミック下の日常から考える/ あわいから問うフィールド―COVID‐19を契機としたフィールドワーク再考/ ジオグラファー×フォトグラファーの「語り」―マレーシアにおけるフィールドワーク経験と写真撮影/ 観光とフィールドワークは現象へと開かれているのか―観光者とフィールドワーカーのパフォーマンスの同型性について/ フィールドワーク的観光の可能性―親密性をめぐる一試論/ トラベル・ライティングが生み出す魔力―コンタクト・ゾーンとしてのE・レインのエスノグラフィー/ 観光研究のフィールド―「現実」と「仮想」の間に生成する空間/場所/ オンライン調査によるフィールドワークの可能性―オンラインツアー、オンライン交流会、Zoomを活用したライフヒストリーの事例から/ モノを参照するモノのイメージ―メディアが紡ぐ観光空間のインターテクスチュアリティ
【著者紹介】
遠藤英樹 : 立命館大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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