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涙を食べて生きた日々 体重28.4キロ、摂食障害の私が自分らしく生きられるようになるまで(仮)

道木美晴

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784576230245
ISBN 10 : 4576230247
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ああ、ここは地獄だ。食べ物を口に入れると、『もう一人の私』が罪を囁いてくる。―自分らしく生きられるようになるまで、十年以上の闘病を経て、やっと見えた克服の道。高校1年生の夏、母に連れられていった精神科病院で、「摂食障害」と診断された。当時の体重は35キロ。そう告げられるまで、自分が病気なんて思いもしなかった。痩せ続けることは、私の誇りだったから―。精神科病院へ入院、30キロを割り込むまでさらなる体重の減少、過食症の逆転発症。一度生きることを手放した著者が、自分と向き合い、食べること、そして生きることを、ひとつずつ確かめるように拾い集めた軌跡。

目次 : 第1章 拒食期(35kg〜32.2kg)(名前がついた日/ 始まりの全て ほか)/ 第2章 入院期前半(32.2kg〜)(入院生活の始まり/ 小さな一歩 ほか)/ 第3章 入院期後半(33.2kg〜31.4kg)(初めての外出/ ここに来た理由 ほか)/ 第4章 過食期(28.4kg〜56kg)(空腹と満腹/ “ドカ食い” ほか)/ 第5章 回復期(新しい生活/ 空白の意味 ほか)

【著者紹介】
道木美晴 : 地方教育大学の美術科卒。中学三年生の時に始めたダイエットをきっかけに摂食障害を発症する。高校一年生では痩せを強いる「もう一人の私」の幻聴に苦しみ、精神科病院へ入院した。153センチの身長に対して一時は28.4キロまで落ち込むが、食事ができるようになると今度は過食症を逆転発症してしまう。半年で体重が約倍増し、うつ気味になり勉強にも集中できなくなる。大学卒業後は中小企業に勤めながらアーティストの卵として活動するが、中々結果が出ず苦しむ。入院患者や高校・大学の友人らとの拘留、芸術活動を通し、摂食障害に陥った理由を、”他者と比較して劣等感を抱いてしまっていたコンプレックス”だと突き止める。最初の診断から10年を経て摂食障害から抜け出した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ネギっ子gen

    【私が摂食障害になったのは、生き残るためだったのではないか……】高校1年の夏に「拒食症」と診断され、精神科病院へ入院し、過食症を逆転発症した著者が、何に苦しみ、何に希望を得て生きてきたかを記した12年間の記録。巻末に参考文献。<私の場合、食べることは恐怖そのものでした。食べ物を一欠片でも口に入れると、「太るぞ」と囁く「もう一人の私」の声が聞こえ、身体の震えが止まらなくなりました。症状が悪化すると、食べ物自体にも恐怖を感じ、母が用意してくれた食事を見ただけで取り乱して叫び声を上げるようになりました>と……⇒

  • わむう

    小学生でも瘦せたい願望やヤセ信仰が根付いています。一口でも食べたら太ってしまう、胃の中に固形物があることが許せない、骨と皮だけなのに自分が痩せていると思っていない、体重が100g増えただけでどうしようもなく落ち込む。やがて著者は、なぜ体型と体重をコントロールすることにこだわり続けるのか自分自身の事を冷静に見つめることができるようになってきます。

  • 亜希

    高校生のとき自身も片足(と言っても足首くらいまで)を摂食障害に突っ込んでおり、当事者のブログや専門の医学書まで目を通せるだけ通していたため、特に新しい発見はなかったけれど、著者が「はじめに」に書いている通り、摂食障害の患者とその周りの人(特に家族)に、認識の”ズレ”を意識させるのには適切な一冊だと思った。1点、本筋から逸れるけれど、学生時代の友人の一人と後輩男子の言葉がただただ酷い。言わなきゃええやん、子供って時に引くほど冷酷だ。そんな言葉にも負けずに、著者がいま笑っていられて、本当に良かったと思う。

  • nonpono

    素人目線ですが、食べ物を見ていると聞こえてくる心の声は、統合失調症の幻聴として、食べなくてはいけないという強迫観念は強迫性障害の影を見てしまいます。「止まることが怖かったり、やることがなくなると、私には食べることしかの残されていない」というように頭の中が完全に「食べる」という行為に支配されています。「食べる」ことの恐怖や拒絶、会食へのアレルギー、積もり積もって「ドカ食い」で爆発する無限のループの中をぐるぐるまわるだけの人生。また虚しさがつのります。人間の極限にある欲求の影の部分が照らされています。

  • もけうに

    あまりにも辛くて読めない…と思ったけれど、読んでいる内に、惹き込まれて止まらなくなった。著者が私の代わりに気持ちを的確に言語化してくれているようで、どこか救われる。食べることに対する罪悪感、「普通の人」はどうやって、どういう気持ちで食べ、そして適切に食べ終えるのだろう。自分より食べる量が少ない・食べ残しをする人への対抗心。空腹感とは違う、枯渇感。はやくはやくと焦り、キッチンを漁り、冷蔵庫の食材を見ては戻すを繰り返す、目の前にある食べ物を消してしまいたくなる。食べたいけど食べたくない。苦しい。

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