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少女は夜を綴らない

逸木裕

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041058664
ISBN 10 : 404105866X
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2017
Japan

Content Description

“人を傷つけてしまう”という強迫観念に囚われている、中学3年生の理子。“夜の日記”と名付けたノートに“殺人計画”を綴ることで心を落ち着け、どうにか学校生活を送っていた。しかし突然、理子の秘密を握る中学1年生・悠人が現れる。秘密を暴露すると脅され、やむを得ず悠人の父親を殺す計画を手伝うことになった理子は、誰にも言えなかった“夜の日記”を共有できる悠人に心惹かれていく。やがて準備は整い、ふたりは殺害計画を実行に移すが―。市内で発生する連続殺人、ボードゲーム研究会、“夜の日記”。バラバラだった事件は収束し、予想を裏切る結末が現れる!

【著者紹介】
逸木裕 : 1980年東京都生まれ。学習院大学法学部法学科卒。フリーランスのウェブエンジニア業の傍ら、小説を執筆。2016年、『虹を待つ彼女』で第36回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • あも

    小学生の時のある事件を契機に「人を傷つけてしまうのではないか」という加害恐怖に取り憑かれた中学生の理子。恐怖を抑えるため友人や知り合いをあらゆる方法で殺害したという架空の「夜の日記」をつけている。サイコパスや厨二病ではなく、やりたくないからこそ殺人を考えるという設定が少し新しい。あなたの秘密を知っているという少年、ホームレス殺人事件、兄への疑惑、イジメ、いろいろな要素が理子を動かし、話が転がっていく。収束までよくできているが、小さくまとまってしまった感は否めない。殺人日記から始まった話だが、読後感は良い。

  • えりこんぐ

    『夜のノート』が出てきた時点で、サイコっぽい中学生女子の話かと思ったが、予想より面白かった。理子や悠人が抱える家族の問題は重い。。どこに向かうのかと心配になるも、ミステリーとしてちゃんと収まった気がしたからまぁスッキリかな。不思議な関係の2人がずっと繋がっていてほしい。ボー研仲間のマキや薫の正義感も苦手〜だったけど、必要なこともあるのね。

  • おかだ

    ふむ、いいタイトル。加害恐怖に苦しむ中学生の理子は、死んだ同級生の弟・悠人に弱みを握られ、彼の父親を殺す計画に加担する事に。虐待・いじめ・殺人・痴漢・心の病等々、出てくる問題はどれもこれもとてつもなく重いのに、それ程どっしり胸につかえる内容ではなく、読後感も良い。この設定で読後感が良いって何気に驚異だと思う。理子や悠人の思考も正直しんどいけども、マキや薫の正攻法で戦える真っ直ぐ過ぎる強さも息苦しい。どちらにも共感しきれず、ちょうどいい塩梅の奴はいないのかと感じた。で、結局お兄ちゃんはどうなったんだろう…。

  • itica

    殺人計画、殺人描写、痴漢、いじめ、虐待・・・犯罪の臭いが充満している。衝撃と息苦しさのこの状況に気持ちが付いて行けない。あるトラウマから加害恐怖(強迫観念)を覚えて苦しむ少女。彼女を利用しようとする少年。ただただ絶望に向かう少女に救いはあるのか。いや、あってほしい。そんな焦りの気持ちを持ちながら、最後は祈るような思いで結末を読んだ。中学生らしい正義感を持っている人もいるが、暴力的な人や異常な人が多すぎる、よね。

  • ミーコ

    青春モノかと思って図書館から借りたのですが 読み初めて 何この重さ・・・と先を読むの躊躇しました。加害症なんて病気が有ることすら知りませんでした。殺人日記を書くとか恐すぎ💦 読んでる私まで病みそうでした。引き込まれはしましたが モヤモヤが消えません。

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