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古関裕而の昭和史 文春新書

辻田真佐憲

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784166612567
ISBN 10 : 4166612565
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

軍歌「露営の歌」、早稲田大学の応援歌「紺碧の空」、夏の甲子園のテーマ「栄冠は君に輝く」、「とんがり帽子」「長崎の鐘」

昭和という時代に日本人が求めた曲を作り続けた作曲家・古関裕而。


クラシックの作曲家を目指すも挫折し、
戦時中は軍歌でヒット曲を連発。
軍歌の覇王と称された前半生。
終戦後は一転してドラマや映画音楽から
社歌や自衛隊の歌まで作曲するなど
常に大衆音楽の担い手であった。



NHK朝の連続テレビ小説「エール」のモデルとなった
日本を代表する作曲家の80年の生涯を
新しい資料と丹念な取材で読み解いた一冊。

【著者紹介】
辻田真佐憲 : 1984年、大阪府生まれ。近現代史研究者。慶應義塾大学文学部卒業、同大学院文学研究科中退。政治と文化芸術の関係を主なテーマに、著述、調査、評論、レビュー、インタビューなどを幅広く手がけている。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • trazom

    事実関係を踏まえた見通しの良い評伝。「露営の歌」を嚆矢とする軍歌の作曲が、古関先生の陰と言われるが、後年「あれは軍歌ではなく戦時歌謡」などと言い繕う必要などなかったという著者の指摘は正しいと思う。戦前は大学応援歌、戦中は軍歌、戦後はラジオドラマ、高度成長期には数限りない校歌・社歌そしてオリンピックと、古関先生の音楽は、イデオロギーとは関係なく、近代日本の歴史そのものである。いつも少しばかりの哀愁を湛えた上で、人々の士気を高揚する不思議な力を持っている。そんな古関作品の音楽的な分析があってもよかったかも…。

  • ころこ

    4月から始まった朝ドラ『エール』の元ネタの生涯を描いています。郷土・福島では有名で、『エール』の制作誘致に盛り上がりをみせたようです。『六甲颪』の作曲家と知れば、親近感もわいてきます。注目するのは作曲数の多さで、5000曲といわれているのは多数産出している喩えで、最初のコロムビアとの契約条件は月平均6曲というものでした。明治に生まれ、平成に亡くなった古関は昭和に活躍しています。昭和の前半は軍歌をつくり、後半は大衆音楽をつくります。『オリンピック・マーチ』のような時代のメルクマールとなる曲もつくっています。

  • おっとー

    一人の人物の評伝から歴史を描くという、筆者にとっての新たな試み。時折想像を交えつつも、研究者らしく史料の読み込みも欠かさない非常にバランスのとれた本。古関裕而は流行歌、軍歌、オリンピックマーチ、社歌、ラジオドラマ曲と本当に幅広いジャンルで作曲を手掛け、その一つ一つに昭和の歴史と彼の物語が詰まっている。その人生は良曲を多数残した成功者とか、軍歌に加担した悪者とかいった一面的な善悪論で語れるものではなく、時代の要請に答え、ひたむきに作曲を続けた一人の複雑な人間として捉えなければならない。

  • パラオ・スパニッシュフライ

    古関裕而、なぜこの作曲家を知らなかったのだろう。福島に住んだこともあるのに、こんなにも身近に彼の曲が溢れているのに、彼のことを何も知らなかったなんて何かの陰謀と考えるしかない。日本が良くも悪くも一番輝いていた時代、昭和。古関裕而を知ることは昭和を知ること。戦前の大衆歌からはじまり、戦地に赴いて軍歌を作り、戦後はドラマ、スポーツ曲、社歌校歌そしてオリンピックマーチ。常に昭和日本の人々の心を掴んできた偉大な作曲家です。本を読んで彼の曲を知り、YouTubeで聴いて当時を憧憬。とても濃い時間を過ごしました。

  • さとうしん

    中公新書の『古関裕而』と比べると、英国の作曲コンクールで二等当選したという話の真相追究、妻の金子が株に熱中していた話など、ゴシップ的な話題が多く、良くも悪くも飾らない内容になっている。SPレコードや当時の専属契約の説明があるのもよい。ノンポリゆえにどんな政治的音楽でも自由自在に作れたという指摘には若干保留をつけた方がいいようにも思うが。

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