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世界の歴史 22

谷川稔

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122051294
ISBN 10 : 4122051290
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2009
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

十九世紀ヨーロッパがたどった輝ける「近代化」は、光と影とが交錯する屈折に満ちた時代であった。流血の政治革命、国家統一の歓喜、陶酔をもたらす帝国主義、そして急速な工業化。自由主義の惑いのなか、諸国民国家が形成されていくさまを、複眼的に描き出す。

目次 : 第1部 フランスとドイツ―国民国家へのはるかな道(フランス革命とナポレオン以後のヨーロッパ/ ヨーロッパ新秩序―ウィーン体制/ 一八四八年革命とヨーロッパ/ フランス第二帝政とドイツの統一/ ブルジョワ共和制下の国民統合/ エピローグ―仏・独国民統合の意味するもの)/ 第2部 自由を求める南ヨーロッパ(十九世紀のヘゲモニーをめざして/ イタリア統一への道)/ 第3部 十九世紀ロシアの嵐(改革か停滞か―十九世紀前半のロシア/ 改革か革命か―帝政末期のロシア)/ 第4部 ヴィクトリア時代イギリスの光と影(プロローグ―工業化社会の成立/ 産業革命の時代/ 改革の時代(一八三〇〜五〇年)/ 繁栄の時代(一八五一〜七三年)/ 帝国主義の時代/ ヴィクトリア時代の文化)

【著者紹介】
谷川稔 : 1946年、京都府生まれ。京都大学大学院博士課程修了。文学博士。元京都大学教授。専攻はフランス近代史

北原敦 : 1937年、東京都生まれ。東京大学大学院博士課程中退。北海道大学、帝京大学、立正大学教授を経て、北海道大学名誉教授。専攻はイタリア近現代史

鈴木健夫 : 1943年、東京都生まれ。早稲田大学大学院博士課程修了。経済学博士。現在、早稲田大学政治経済学術院教授

村岡健次 : 1935年、神奈川県生まれ。京都大学文学研究科博士課程修了。和歌山大学・甲南大学名誉教授。専攻はイギリス近代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO

    4部に分かれています。ドイツとフランス、南ヨーロッパ、ロシア、イギリスでそれぞれ異なる著者たちが力を入れて、読みでがある歴史を繙いてくれます。ビスマルクの伝記をちょっとづつ読んでいる私にとってはドイツの章は非常に興味のあるものです。またイギリスも産業革命からヴィクトリア朝の最盛期を楽しみながら読むことができました。

  • coolflat

    48頁。ウィーン体制をよく見ると、欧州国家系は決してフランス革命以前に復古していない。例えば、1806年消滅した神聖ローマ帝国は再興されていない。バイエルンなど南ドイツはオーストリアに併合されず、改革された国制もそのままである。プロイセンに編入されたラインラントもフランス的改革の骨子は存続した。つまりメッテルニヒはナポレオン的欧州を分割しただけだという見方もできる。むしろ彼の真骨頂はドイツ連邦の創設にある。オーストリア、プロイセンを中心に39の独立国家が国家主権を保持したまま相互の安全保障をはかる体制だ。

  • しんすけ

    歴史シリーズ本は底の浅いものとなるのは免れない。 理由は多くの時間と空間を一書で語ろうとするからであろう。本書もその例外ではない。150年の時間と五ヵ国を600頁で語ることが無理な話である。6000頁でもそれは無理だろう。 だがガイドライン的なものと看做して、他書の併読書と捉えれば本書も意味もあるのとなる。 今回は『戦争と平和』と『失われた時を求めて』の背景を軽く捉えるために読んでみたのだが、それなりに得るところはあったと思う。

  • tieckP(ティークP)

    このシリーズは独の近世・近代について他の地域の研究者が書いている不思議なシリーズで、谷川氏は仏史学者ながら、独についてもゴーロ・マンを引いたりして健闘なさってるけど、やはり無理な注文に思えた。当初の予定通りヨーロッパ全体をひとりで書かれたなら、まだ良かったかも。それから一世代前の歴史観への反骨を意識しているのがカッコ良くもあるけど、それが裏目に出て、執筆から20年経つと共著の4者で一番歴史観が古びてしまっているような。短い内容であっさりした伊・露の部分は良く書かれているし、英もかなり巧みに読ませてくれる。

  • CAESAR_YOKOHAMA

    フランス革命以降西ヨーロッパ吹き荒れたナショナリズムの勃興とそれに伴う国民国家形成、国家統一という大きな潮流、産業革命と帝国主義といった、現代社会を形成した初期段階の社会システムについて、基本的に一国毎タテの流れで記述されているため、大変理解しやすい。これらの大きな変化の根底にあるのは、公共圏の拡大、啓蒙主義による市民の力によるものが大きく、歴史の表面的な出来事の列記だけでなく、主人公である彼らの生活や思想の描写がこの時代への理解をより手助けしてくれる。

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