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戦争とオカルティズム 神憑り軍人と霊的巨人たち(仮)

藤巻一保

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784576230412
ISBN 10 : 4576230417
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2023
Japan

Content Description

「天皇幻想」と「神憑り軍人」―天皇を巧みに利用し、今なお利用し続けているのは、誰なのか…。日本は「神の国」であり、「天皇の国」である―軍人たちを呪縛し続け、日本を「聖戦」という名の戦争へと誘ったファナティックなまでのイデオロギーの正体。初めて書かれた戦争裏面史!

目次 : 第1章 ユダヤ禍と竹内文献(四王天延孝―ユダヤ・フリーメーソンの陰謀を説きつづけた陸軍中将/ 安江仙弘―『竹内文書』に日本とユダヤの超古代秘史を見た陸軍大佐/ 犬塚惟重―ユダヤ陰謀論の深淵で揺れ動いた海軍大佐 ほか)/ 第2章 古神道系団体の周辺(矢野祐太郎―「神の国」建設を夢見た海軍大佐/ 浅野正恭―反大本の急先鋒となった海軍少将/ 秋山真之―「霊夢」によって日露戦争を勝利に導いた海軍中将 ほか)/ 第3章 二・二六事件と天皇信仰(相沢三郎―天皇を「信仰」し、「神示」によって上官を斬った陸軍中佐/ 磯部浅一―二・二六事件で昭和維新を夢見た青年将校/ 清原康平―日本心霊科学史上、特筆すべき家系に生まれた陸軍少尉 ほか)/ 第4章 皇国史観の牢獄の中で(昭和天皇と東條英機―現人神と神憑り軍人)

【著者紹介】
藤巻一保 : 1952年北海道生まれ。作家・宗教研究家。中央大学文学部卒。雑誌・書籍編集者を経たのち、宗教を軸とした歴史・思想・文化に関する著述活動を行う。東洋の神秘思想、近代新宗教におけるカルト的教義と運動に関する著作を数多く手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • HANA

    滅茶苦茶面白い。秋山真之や石原莞爾といった有名どころから四王天延孝に安江仙弘といった一部では有名な所、そして東条英機と昭和天皇。それら戦前を彩る数多の人物をユダヤ陰謀論と竹内文章、古神道関係、二・二六事件をキーワードに読み解いた一冊。神国思想と天皇崇拝が絡み合い、あのセピア色の昏いナショナリズムが形作られていく様は圧巻である。一方何よりも理性的でなければならない軍隊がそれに染まって行く様は何とも悍ましくもある。崇拝対象としての天皇と玉としての天皇の二重写し等は、読んでいてまさに目を開かされる様であった。

  • jm

    結構骨太な本で。気楽に霊的国防論とか法国冥合とかの類かな?帝都大戦!とか思っていたら、戦前の日本軍という巨大な官僚組織の中で、立身に限界のある軍の選良たちのルサンチマンがいかに歪んでいったのかのお話でした。努力や頑張りではどうにもならない階層の存在と己の限界。その虚無感を天皇との一体化という神憑りが埋めていく様にゾクッとしました。しかしこれだけ他者の欲望の焦点となっていた昭和天皇は諸々キツかったでしょうね。 後驚いたのは、この時代の大本と法華経(日蓮主義)の影響力の広さと深さ。これは不勉強でした。

  • mutu-bird

    昭和史あたりを去年から履修中。半藤一利が語っていた流れにでてきた人物たちに影響を及ぼしていた信念や観念としてのオカルト。

  • がんちゃん

    作者が問題提起していることは、まさに日頃から私自身が思っていることです。「偽史の帝国」も引き続き読むつもりだが、○○の存在を中途半端なままに、覚悟のない戦後を続けてきた我々の責任だ。(既に自主規制)こういう話を連載していたムーってやはりたいしたものだ。

  • aeg55

    ムーに掲載、“オカルト”というワードのイメージで始まるが終章「昭和天皇と東條英機」があることで読了時、日本近代史の書としてビシッとまとまる。旧日本軍の軍人たちは“大日本帝国”という巨大な縦割り組織による閉塞感から、オカルトまがいのメンタリティを持たないとやっていけなかったのだろう、という仮説を持っていたが、やはり“天皇制”という(今では無宗教と思われている)最大のオカルトまがいの宗教が中心に据えられた国家だったことによる宿痾と理解することになった。

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