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ISBN 10 : 4306073440
Content Description
近代につくられた神社の中で、明治神宮は、内苑だけでなく外苑が一緒に計画された点で、また皇族から政府高官・一般庶民に至るまで、世の中のあらゆる階層の人が参拝することを前提に計画された点で、特異である。本書は、そこに、「独自性」(ナショナル・アイデンティティ)と「普遍性」(近代化)をともに追求するという、遅れて近代化をはじめた国特有のやり方が象徴的に示されていると見て、内苑と外苑の建築の計画経緯や設計趣旨について、明治神宮蔵の史料などをもとに明らかにしつつ、戦後復興社殿についても考察し、創立時の社殿を含め、「伝統表現」について多くの示唆が得られることを指摘している。
目次 : 第1章 明治神宮の創立/ 第2章 内苑の建物/ 第3章 外苑の建物/ 第4章 宝物殿と聖徳記念絵画館/ 第5章 復興社殿の計画と設計趣旨/ 第6章 日本近代を象徴する空間としての明治神宮内苑・外苑
【著者紹介】
藤岡洋保 : 1949年広島市生まれ。東京工業大学工学部建築学科1973年卒業、同大学院修士課程建築学専攻1975年修了、同博士課程建築学専攻1979年修了、工学博士。明治大学工学部助手(建築学科)などを経て、1984年東京工業大学工学部助教授(建築学科)、1996年同教授(建築学科)、2000年同大学院理工学研究科教授(建築学専攻)、2015年同大学定年退職、名誉教授。その間、神奈川大学、ワシントン大学大学院(シアトル)、明治大学大学院、北海道大学大学院で非常勤講師。2015〜18年明治神宮特任研究員(非常勤)。日本近代のデザインや建築思想、建築技術、保存論などについて研究。2011年日本建築学会賞(論文)。2013年「建築と社会」賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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