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Nhk「100分de名著」ブックス カント 永遠平和のために 悪を克服する哲学

萱野稔人

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784140818169
ISBN 10 : 4140818166
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2020
Japan

Content Description

カント晩年の平和論は、全ヨーロッパが戦火に包まれ、革命によって近代民主主義国家の原型が作られた時代に書かれた。人間にとっての「自然状態」は戦争であり、平和は「新たに創出すべきもの」と考えたカントは、法の秩序を社会に行き渡らせることの価値を重んじる。西洋近代最大の哲学者は、私たちはいかにして平和を獲得できると説いたのか。不朽の名著を現代にひもとく。

目次 : はじめに 哲学の視点から平和の可能性を考える/ 第1章 誤解されやすいカントと『永遠平和のために』(遅咲きの哲学者カント/ カント教授の一日 ほか)/ 第2章 世界国家か、国家連合か(戦争が起こりにくくなるような社会の仕組み/ 共和的な体制とは何か ほか)/ 第3章 人間の悪こそ平和の条件である(議論の自由と秘密条項/ 自然こそが永遠平和を保証する ほか)/ 第4章 カントがめざしたもの(哲学的土台としての「付録」/ 道徳と政治の一致 ほか)

【著者紹介】
萱野稔人 : 1970年愛知県生まれ。津田塾大学総合政策学部教授・学部長。専門は政治哲学、社会理論。パリ第10大学大学院哲学科博士課程修了。博士(哲学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • breguet4194q

    原書でわからなかった事が、この本のお陰で理解できました。当然、解説者のバイアスにかかるのは承知のうえですが、わかった気になってる、とりあえず読了した、挫折した、という結末よりかは、マシかなと思ってます。このシリーズって、副読本としては非常に便利ですね。

  • おさむ

    難解さで知られるカント哲学。その著作の中でも比較的コンパクトで易しいとされる「永遠平和の為に」の解説本。易しく伝えようとする熱意は買うが、やはり難解だ笑。通説を紹介して、それに対する反論を説明して、さらにそれを否定するという論法を続けているせい。萱野さんの本は得てしてこの傾向がある。人間の本質を邪悪なものととらえ、形式の持つ力によってしかその邪悪さを克服できないとする「平和論」の本質を知りたかっただけに、単なるああでもないこうでもない、の思考実験本を読まされたような感じ。残念でした。

  • みなみ

    どうしたら人類社会で戦争を起こりにくくできるのかという問いに正面から向き合ったカント。国民が主権を持って立法過程で関与できるという意味での「自由」や格差がなく法に皆従うという意味で「平等」である社会は理想ではあるが、現実の日本を考えると、格差があるのではと感じることもあり、複雑な気持ちに。

  • かず

    購入動機が思い出せなかったが、その半月後のFacebook「法語コミュ」での書き込みはよく覚えている。ウクライナ戦争に対して、ロシアを非難する声。それに対し、私は「我々も同じ穴の狢」と記した。一度も他者に害意を抱かなかった者など何処にもいない。貴方は他者に意地悪したことは無いと言えるか?悪口を言ったことがないと言えるか?喧嘩したことがないと言えるか?共に他者を尊重していないという点では同じである。読了し、先日辿り着いた決意が深まった。「全てを尊重する」人となる。その上で「全てを愛せる」人となる。続く。

  • K

    『永遠平和のために』の理解不足を補うために読んでみたが、非常に分かりやすかった。「こういう誤った解釈があります」といったことを示しつつ、正しい理解へと導く良書だと思う。『永遠平和のために』は、カントの著作の中ではかなり易しいが、それでもやはり理解は乏しかった。理解が厳しかった人や、理解できていると思い込んでいる人にオススメしたい1冊。

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