Books

柔らかい時計 定本荒巻義雄メタsf全集

荒巻義雄

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784779121074
ISBN 10 : 4779121078
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

初期の思弁小説の世界を全7巻にて! いよいよ最終巻!
※ 本全集は、アメリカのハーバード大学からも全巻購買予約も入っている
価値のあるものです!
「読者それぞれの内宇宙への旅の指針。
内宇宙を志向する者の聖書。」筒井康隆氏(作家)推薦!(帯文)
「白壁の文字は夕陽に映える」「緑の太陽」「柔らかい時計」
「トロピカル」「大いなる失墜」……。“内宇宙”に日本SFの
新たな可能性を見出した初期の傑作を完全版でお届け!
解説は、編集委員・巽孝之による書き下ろしです!

「しみ」と荒巻のデビュー評論「術の小説論」完全版も併録!

【第7回配本について】
本全集の掉尾を飾る『柔らかい時計』は、絵画に通暁する
荒巻の想像力が、画家ダリの超現実主義(シュールレアリスム)に
乗って全面展開した初期の傑作集。
表題作の他、スペキュラティヴ・フィクションの傑作の呼び名も高い
「トロピカル」や「緑の太陽」など、荒巻ファン垂涎の作品群。
荒巻の商業誌デビュー作である評論「術の小説論」も完全版で特別併録します!
「月報」では、荒巻義雄自身が雄弁に自らの作品の成り立ちを語り、
もう一人の「月報」の執筆者は、札幌南高校の荒巻の後輩にあたる
円城塔氏が書き下ろし! 自らの荒巻作品との出会いを語ります。

【著者紹介】
荒巻義雄原作 : 1933年、小樽生まれ。早稲田大学第一文学部、北海学園大学短期大学部土木科卒業。家業を継ぐために帰郷したのち、1965年に北海道SFクラブの同人誌『CORE』創刊時より参加。1970年、独自のSF論「術の小説論―私のハインライン論」を引っさげた硬派の評論家として、また日本SF第一世代では筒井康隆、山野浩一と並ぶ思弁小説(スペキュラティヴ・フィクション)、転じてはメタSFの書き手として『SFマガジン』に華麗なデビューを飾り、J・G・バラード、フィリップ・K・ディックらが展開していた欧米の先端的ニューウェーヴSFと共振する傑作群を次々と書き上げた

巽孝之 : 1955年、東京生まれ。アメリカ文学者、SF評論家。日本SF作家クラブ会員。現在、慶應義塾大学文学部教授。コーネル大学大学院修了(Ph.D,1987)。主著に『サイバーパンク・アメリカ』(勁草書房、1988年度日米友好基金アメリカ研究図書賞)、Full Metal Apache(Durham:Duke UP,2006、2010年度IAFA「国際幻想芸術学会」学術部門賞)ほか。編著に『日本SF論争史』(勁草書房、2000年、第21回日本SF大賞)、編訳書にダナ・ハラウェイ他『サイボーグ・フェミニズム』(トレヴィル/水声社、1991年/2001年、第2回日本翻訳大賞思想部門賞)ほか多数

三浦祐嗣 : 1953年、札幌生まれ。SF研究家。北海道大学工学部卒業。1976年に北海道新聞社に入社し、編集委員、文化部長などを務め、2013年2月に退職。イスカーチェリSFクラブ元会長。第12回日本SF大会「EZOCON」実行委員長。短編「軌道交差」で第1回SFファンジン大賞(創作部門)を受賞。全日本中高年SFターミナル同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ∃.狂茶党

    『白壁の文字は夕日に映える』 伝奇ロマンのような物語は、最後の最後でSFに変貌する。 『緑の太陽』 メタミステリ。 正直精神病的な大道具がうまく機能してるとは思わない。 その大道具をもっと掘り下げて欲しかった。 『大いなる正午』 次元土木小説。 哲学的な話題と土木の話が、うまく絡まってるとは言い難い気がする。 作者による注が新たにつけられている。

  • 白義

    架空戦記の大家として知られる以前の荒巻義雄の、SF作家として最も尖っていた頃のメタSF作品を収めた全集の一巻目。内宇宙という迷宮への志向が時空間すら捻じ曲げ、侵食するにまで至った、濃厚な思弁性と眩暈のするような幻想感覚が両立した超絶傑作ばかり。中でも「大いなる正午」が、超次元宇宙で時空建設を営む神の如き高次生命と、この宇宙から超次元に投げ出された一人の人間がコンビとなり、異次元より全時空を侵食する『海』から次元を守るために時の防波堤を作ろうとする、という異次元規模にまで拡大された鉄腕DASHのような超怪作

  • スターライト

    冒頭の「白壁の文字は夕陽に映える」は、『アルジャーノン』の逆、すなわち知能の退行をアイデアにした作品だが、バラードを始めそれぞれのキャラクターが生き生きと描かれていて、キイス作品にもひけをとらない傑作に仕上がっている。次の「緑の太陽」も宇宙が舞台だが、通俗的な冒険SFではなく、人間心理に焦点を当てた興味深い作品。しかし集中の傑作は、やはり表題作「柔らかい時計」だろう。SF作家バラードのテクノロジー観にも通じる切り口で、人間と機械との関係を問い直し、あっと言わせる結末は、見事としかいいようがない。必読。

  • Mark.jr

    あの有名なダリの絵から着想を得た表題作から、星雲賞受賞作「白壁の文字は夕陽に映える」まで。どの短編も発表から何十年も経ってますが、その独特かつ幻視的なイメージは今でも鮮烈かつ、バラードなどのもはや古典ですらある海外のニューウェーブSFにまったく引けを取らないものです。

  • 源次/びめいだー

    第3回星雲賞受賞短編「白壁の文字は夕陽に映える」他を収録した短編集。読み応えのあるSF、メタSF、スペキュラティブフィクションでした。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items