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ジョン・エヴァレット・ミレイ ヴィクトリア朝美の革新者 Tibi Selection

荒川裕子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784808710477
ISBN 10 : 4808710471
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

若くしてラファエル前派兄弟団を牽引し、グループ解体後はロイヤル・アカデミーのなかで大成功を収めたジョン・エヴァレット・ミレイ。卓越した描写力と、時代が求めるものを的確につかむ才覚を兼ね備えた画家は、過去の豊かな伝統をヴィクトリア朝時代の感性で捉え直し、さらに唯美主義を予告した作品や、ファンシー・ピクチャー、プロブレム・ピクチャーなど、次々に新しい表現を開拓していきました。それらは今も見る者を惹きつける力に溢れています。本書では、ラファエル前派時代の傑作はもとより、それ以後の作品―創意に富んだブック・イラストレーション、モデルの個性を巧みに捉えた肖像画、清澄な大気をたたえた風景画などを含め、多様な芸術の全貌を紹介します。

目次 : 1 神童から反逆者へ―1829〜1853年/ 2 主題と無主題のあいだで―1854〜1863年/ 3 伝統とモダンの融合―1864〜1896年

【著者紹介】
荒川裕子 : 神奈川県藤沢市生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。法政大学キャリアデザイン学部教授。専門はロマン主義からヴィクトリア朝までを中心とするイギリス美術史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    ギレルモ・デル・トロ監督『クリムゾン・ピーク』の美術へも影響を与えたミレーの作品を全盛期だけでなく、初期、晩年も紹介されています。前ラファエロ派として時代の先駆者として駆け抜けながら権威主義のアカデミーに魂を売ったとして嘆かれた画家だが、語りかける陰影、細かい筆致や意味が込められた対象への描き込み、そしてハッとする程の視線の強さは変わらないのですね。『喋ってくれ!』の意味深な情景が印象的。そして「私の説教」シリーズに思わず、共感と微笑ましく、なりました。

  • 奏市

    ミレイは大分の美術館でのラファエル前派展で『グランフィンラスの滝』を見たときにすごく魅了された。初期はラファエル前派に属しアカデミーに抗する姿勢であったのに、後にアカデミーの准会員、正会員、会長にまでなり大衆からも人気ある権威の象徴へと登り詰める変遷も面白い。特に初期は苦しいぐらい鮮やかすぎる植物の緑が印象的。先日読んだハマスホイと同様、線、描写力に惹かれるのか。両者はホイッスラーを高く評価していた、ウフィツィ美術館に自画像を依頼された点も共通している。『マリアナ』の表情、肢体がいいなぁ。/図書館より

  • 出世八五郎

    画題解説は欧州文化、文学などに精通してないと厳しい。各トピックはミレイの歩みを述べている。ラファエル前派兄弟団を牽引しヴィクトリア朝絵画の第一人者とある。ファンシーピクシャー(=主に子供をモティーフとした風俗画)やプロブレム・ピクチャー(=画の解釈を鑑賞者に委ねる)を描く。“オフィーリア”は有名だと思うが、表紙は“ロンドン塔の王子たち”でシェークスピアのリチャードV世が画題だと思う。印象派は好きなのだが、写真のある現代に油絵の魅力はないと興味なかったが、どうして中々良いなと思った。“喋ってくれ!”が良い。

  • ごへいもち

    とても良くできた本だと思う。オフィーリアはあちこちでデフォルメされてしまった、悲劇なのに

  • こぽぞう☆

    ミレイと言えばラファエロ前派の作品に焦点が当てられがちだし、私もその辺以外はあまり目にした覚えもなかったので、生涯にわたる作品を網羅したこの画集はとても良いと思った。唯美主義の先端を行ってたのね。

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