Books

錆びた滑車 文春文庫

若竹七海

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784167911201
ISBN 10 : 4167911205
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2018
Japan

Content Description

尾行中の老女梅子が怪我をさせたミツエの持ち家のアパートに住むことになった晶。ミツエの孫ヒロトは交通事故で記憶を一部失って…。

【著者紹介】
若竹七海 : 1963年、東京生まれ。立教大学文学部卒。1991年、「ぼくのミステリな日常」で作家デビュー。2013年、「暗い越流」で第66回日本推理作家協会賞“短編部門”を受賞。2015年、葉山晶シリーズ「さよならの手口」でミステリファンクラブ・SRの会による“SRアワード2015”国内部門を受賞、「このミステリーがすごい!」4位。2016年、同シリーズ「静かな炎天」が「このミステリーがすごい!」2位、“SRアワード2017”国内部門、ファルコン賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

★
★
★
★
☆

4.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
1
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
☆
最後の最後まで事件の全容がわかりませんで...

投稿日:2021/03/03 (水)

最後の最後まで事件の全容がわかりませんでした。誰が犯罪者なのか、 一体事件は何なのか。 それでも、我慢して読み進むと驚きの展開が待っていました。 私は最初につかみがある作品の方が好きで、この作品は全く違います。 それでもおもしろかったです。ある意味、これも「手に汗握る展開」 といえるかもしれません。また、「伏線をきちんと回収する」ことの お手本になりそうです。 葉村探偵シリーズの最新長編は、やはり期待を裏切りませんでした。 おもしろかったです。

WM-102 さん | 不明 | 不明

0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 紅はこべ

    今回はマジ赤字、持ち出しの方が多い。約束の報酬30万もらえたんだろうか。心配。このシリーズの読者なら葉村晶が無傷で済む筈はないというのは承知だが、それにしても今回は格別ひどかった。たとえ当麻警部からの脅しがなくても、葉村はヒロトの知りたかったことを調べた気がする。葉村晶版『長いお別れ』かな。マーロウがテリーの為に動かずにいられなかったように、葉村もヒロトとミツエの為に動かずにいられなかった。女達が中心となった回。出て来る男は老いも若きも殆どアホだった。意外だったのが光貴。

  • 佐々陽太朗(K.Tsubota)

    書き出しの文章にしびれた。ハードボイルドはこうでなくっちゃ。その一文に「青沼ヒロトと出会い、一つ屋根の下で暮らした」とあった。これまで浮いた話がなかった葉村晶にもついに艶っぽい話が・・・と思ったら、やはり不憫な女探偵なのであった。まことにお気の毒。満身創痍の40代女探偵って、大変ですなぁ。お疲れ様です。しかし、私はもっともっと葉村晶シリーズを読み続けたい。かわいそうだが、若竹さん、もっともっと葉村晶をこき使ってやってください。いよいよ次作はシリーズ最新刊『不穏な眠り』。すでに手元にある。読むのが楽しみだ。

  • 星落秋風五丈原

    周囲は彼女に同情しつつも皆自分の願いを叶えようとするエゴイスティックな人達ばかりで、いまいましいと思いながらも葉村晶も引き受けざるを得ない。タイトルの「錆びた滑車」は具体的に作品のなかに出てこない。心身ともに傷つき貧乏かつかつで「首が回らない」葉村晶自身のことを指しているのか。それとも歪みが出て来てあちこちにガタがきている世の中全体のことを指すのか。後者であるなら、きっと微力ながら葉村晶は、それでもガタついた滑車を回す側にいるのだろう。ごまかしてカラカラ回る滑車の回し手になることはなく。

  • nobby

    葉村シリーズ第6弾はなかなかのイヤミス長編。40代半ばを迎えた女探偵の活躍は、時に人や物が降ってきて顔面血だらけ左腕や指は骨折、足はもつれ、ふくろはぎはつり脱水や疲労の色濃く徹夜が身体に堪えるのが痛々しい…まずは冒頭での「一つ屋根の下」での出会いや、終盤に「わたしこう見えて怒ってるんだけど」なんてクールな怒りにドキドキ!何気なく押し付けられた探偵依頼が、いつのまにか大きな事件に繋がる。交通事故や火事という些細な不幸を社会問題や過去まで結びつけるのは秀逸。黒幕はじめ読了して人物の印象をひっくり返すのも見事!

  • 遥かなる想い

    2019年このミス国内第3位。 女探偵 葉村晶の軽快な探偵物語である。 ドジで 不運な 葉村晶の語りが好ましく、 楽しめる。 老女の尾行から始まる、事件への展開は 定番だが、何となく味わい。 著者らしい展開と 葉村探偵の愚痴が楽しい …そんな作品だった。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items