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戦後占領期短篇小説コレクション 4(1949年)

紅野謙介

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784894345744
ISBN 10 : 4894345749
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2007
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

“戦後文学”を問い直す画期的シリーズ。文学に携わる者たちは何を描き、何を見ていたか。1945〜52年にかけての占領期日本で発表された短篇小説を、1年ごとに編年的に構成。本巻は1949年の作品を収録。

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ポカホンタス

    必要があって、藤枝静男の「イペリット眼」だけ読んだ。眼科医が書いただけあって、眼科の所見が本格的で、この作品にリアリティーを与えている。ただ、舞台は戦争末期の軍隊という狂気に満ちた世界であり、医学所見がリアルを与えるという状況そのものが異様である。医学所見そのものが持つ不気味さも際立つ。この頃のコロナ禍において、したり顔でマスコミに出てくる「感染症専門家」が撒き散らす医学用語にも同様の嫌悪感が感じられる。

  • soccer

    戦後まもない時代に、文学を愛する作家たちが 制約のなかで書いた作品は、読んで然るべきです。

  • さんくん

    妻がいなくなり、無頼な生活を送る作家の苦悩を描いた上林暁「禁酒宣言」が面白かったです。飲み屋のマダムにいいようにあしらわれる男、それを家庭で待つ子供たち。酒に溺れることが戦後をやり過ごす条件であったなら、その影で耐え忍ぶ子供たちの戦後は、なお何かを待つことに当てられていたといえるでしょうか。

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