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文学力の挑戦 ファミリー・欲望・テロリズム

竹村和子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784327481612
ISBN 10 : 4327481610
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2012
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

フェミニズム、セクシュアリティ研究をはじめとする現代の思想界に大きな影響を与えた竹村和子(1954‐2011)。その思想は専門である英語圏文学研究をつうじ育まれた。アメリカ文学を中心に、生前に発表した論文、講演から、著者の厳選による、初の文学論の単著。物語の可能性、文学研究の可能性に向けて。

目次 : 母なき娘はヒロインになるか―孤児物語のポストファミリー/ 子どもの認知とポストファミリー―「パールの使命は果たされた」のか?/ 親族関係のブラック/ホワイトホール―ウィリアム・フォークナー『アブサロム、アブサロム!』を乱交的に読む/ 別れる理由、あるいは別離という生―シリーズとしてのレズビアン・パルプフィクション/ ミスター・アンド・ミセス・ダロウェイ―二つのテクストの「沈黙」が交差するところ/ “テロリストの身体”のその後―『カサマシマ公爵夫人』の終わり方/ 「戦場」としての身体―グローリア・アンザルデュアにおける読むことができないことの未来/ 対抗テロリズム小説は可能か―『マオ2』(一九九一年)から『星々の生まれるところ』(二〇〇五年)へ/ 虎穴に入れば…―“フェミニズム・文学・批評”の誕生と死/ ジェンダー・レトリックと反知性主義/ ある学問のルネサンス?―英(語圏)文学をいま日本で研究すると

【著者紹介】
竹村和子 : 1954年生まれ。元・お茶の水女子大学大学院教授。専門は、英語圏文学、批評理論、フェミニズム思想。2011年12月に逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ムチコ

    著者の逝去からほどなくして発行され、以来ずっと読もうと思っていたもの。「稠密で粘り強い文体」(「あとがきにかえて」より)で、平易とは言えないが、その分言葉を絞り出すような力も感じる。『緋文字』とクィア・ファミリー、反知性主義とフェミニズムとの関係、テロリズムなどテーマは多岐にわたるが、英語・スペイン語併記で書かれ、複雑に分化したメキシコ系スペイン語・テクスメクスなども包含しているというグローリア・アンザルテュア『ボーダーランズ/ラ・フロンテラ』に特に興味を持った。

  • たろーたん

    覚書「そもそもフェミニズム批評は、これまで自明視されてきた知の偏向性を問うものである。その意味では、それは既存の批評枠に単に付け加えられるものではない。フェミニズム批評が知の体系の核心に迫る問いかけをするためには、アカデミズムの術語や研究蓄積をわきに追いやるのではなく、それらの中に深く分け入って研究を勧めなければならない」(続)

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