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巨大おけを絶やすな! 日本の食文化を未来へつなぐ 岩波ジュニア新書

竹内早希子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784005009626
ISBN 10 : 400500962X
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2023
Japan

Content Description

しょうゆ、みそ、酒など、日本の伝統調味料づくりに欠かせない、巨大な木おけ。この日本固有の巨大おけを、つくれる職人がいなくなる!「しょうゆ屋が、木おけつくったら、おもろいやん!」立ち上がったのは小豆島のしょうゆ職人。最後のおけ職人に弟子入りし、数々の困難をのりこえて、おけづくりの輪を全国に広げた感動の熱い奮闘記。

目次 : 第1章 大桶が壊れた日/ 第2章 木の声を聴け―絶滅危惧種、木桶/ 第3章 桶ハザマの戦い!―奮闘、桶職人に弟子入り/ 第4章 木の国、日本―杉とともに歩んできた国/ 第5章 木桶に託した未来への手紙/ 第6章 風を吹かす桶屋

【著者紹介】
竹内早希子 : 神奈川県出身、ノンフィクション作家。食品流通会社で品質管理に従事、工場監査や衛生指導を行うが、生産者から聞くこぼれ話の方に夢中になる。この頃、20代で大桶に出会う。東日本大震災で被災した陸前高田市八木澤商店の実話を子どもに伝えたいと思ったことが執筆活動のきっかけ。大桶の技術継承はこの時から続くテーマで、6年間にわたって取材(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ぶち

    木桶は作ったら100年もちます。次の新桶の注文は100年後です。しかも、材料となる杉の木の生育にも、100年かかるんです。なんと効率の悪いビジネスでしょう。桶屋が次々と廃業し、木桶絶滅の状況になっていました。そこで立ち上がったのが小豆島の醤油屋さんです。桶職人の技術、発酵食品、江戸時代のリサイクル、林業の現状… 次々と面白い話題が続いて、一気読みでした。「日本人は目先の利益ばかりを考え、前の世代から受け継いで未来の世代へ技術や文化をつないでいく長期的な視点を失ってしまった」という言葉が強く残りました。

  • はっせー

    酒や醤油といった発酵食品が好きな人や何年も続く伝統品について興味がある人におすすめの本になっている!いやー熱い思いがここまで伝わってくる!この本は小豆島の醤油蔵のヤマロク醤油の木桶が壊れた所から話が始まる。その木桶を直そうとしたらそもそも木桶を作れる業者が1社しかなくそして11年後には廃業することが決まっていたのである。そこで有志が立ち上がり木桶を守ろうとして動いて木桶を守ろうとするノンフィクション。最終章の風を吹かす桶屋というタイトルが秀逸。風が吹けば桶屋が儲かるのことわざにかかっている!

  • yomineko@鬼畜ヴィタリにゃん🎄🎅🎄

    非常に良かった。高さも直径も2m以上ある巨大桶。後継者が不足どころかいなくなり消滅の危機に瀕するが立ち上がった人達がいた!非常に時間がかかる醸造発酵にクレイジーと言い全く理解を示さないGHQ。木桶を不潔と決めつけ使わない様に保健所が通達を出す始末。日本の伝統をなんと心得るのかと怒り爆発な私。下肥を運ぶのにも重宝し、パリやロンドンが汚物の悪臭に見舞われていた頃、江戸の町はとても清潔だった。伝統を絶やしてはならないという思いの人々の努力の結果、藤井製桶製作所@大阪府堺市は営業継続。おいしい醤油や味噌も継続😊

  • 糸車

    小豆島の醤油屋さんが桶を作ると言うドキュメンタリーを見た。杉の桶はとても丈夫で、100年以上持つらしい。裏を返せば滅多に受注がないってことで、次々廃業。醤油桶を作る職人さんの店は日本にただ一軒、しかも廃業が決まっている!その後何度か別の番組でも取り上げられていたが、沢山の疑問が残っていた。情報が少なすぎる。娘も同様だったようで、この本を発見、購入!でかした。桶づくりの修行に向かったのは醤油屋さんと二人の大工さん。実際に教えてもらったのは3日間!材料の杉、真竹を探す苦労にも意外なドラマがありました。感動〜。

  • 千穂

    戦後、利便性から日本の醸造業もオートメーション化が進んだ。それはもちろん致し方ないことだが、伝統的な木桶による醸造の衰退により、木桶を作る職人さんも仕事がないから廃業せざるを得なくなる。そんななかで、小豆島にある醤油屋さんが、木桶も自分たちで作ろうとする。醤油、味噌、酢、そして酒、日本の食文化に発酵は欠かせない。手間暇かかる仕事だが伝統を受け継いでいってほしい。岩波ジュニア新書だが、大人が読んでも楽しめる。

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