Books

奇跡の醤 陸前高田の老舗醤油蔵 八木澤商店再生の物語

竹内早希子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784396615840
ISBN 10 : 4396615841
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2016
Japan

Content Description




「絶対、復活してやる」
若き経営者の覚悟と苦闘を描く

八木澤商店は、2011年3月11日、陸前高田を襲った津波によって、二百年の歴史を持つ土蔵をはじめ、醤油屋にとって命ともいえるもろみや杉桶、製造設備のすべてを失った。
震災から5年、八木澤商店も、陸前高田も、未だ再建の途上にあるが、九代目の河野通洋は、「ゼロを一にする」チャレンジを続けている。
同じ時代にこういう人たちがいる。だから、行きていることが嬉しくなる。約4年間の取材の間、私にはそう思える瞬間がいくつもあった。――プロローグより

東日本大震災の津波で、壊滅的な被害を受けた岩手県陸前高田市。そこで、文化4年(1807年)から続く老舗醤油蔵 八木澤商店は、200年以上の歴史を持つ土蔵や杉桶、そして醤油屋の命である「もろみ」を津波で失った。誰もが「終わった」と思ったが、九代目の河野通洋は震災から5日目にして「必ず再建する」と社員を前に約束する。醤油をもう一度つくれる日を夢見て、必死に再建を目指す社員たち。そんな中、伝統の醤油復活のために不可欠なもろみが思いがけないところで見つかるが、それは彼らが直面する困難の序章に過ぎなかった……。河野をはじめ、八木澤商店の社員たち、そして陸前高田の人々の5年間の苦闘を、緻密な取材で描くノンフィクション。


【著者紹介】
竹内早希子 : 1975年生まれ。神奈川県出身。大学卒業後、有機農産物宅配会社入社。主に品質管理部門で16年間勤務。在籍時に仕事を通して八木澤商店に出会う。退職後、ドキュメンタリー映画『うまれる』シリーズ企画スタッフを経て、地域のコミュニティスペース運営に携わる。3児の母。震災後、八木澤商店社長の河野通洋氏の生き方に感銘を受け、独自に取材を続けてきた。『奇跡の醤―陸前高田の老舗醤油蔵八木澤商店 再生の物語』が初の著作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ゆみねこ

    あの日から6年を経た今、陸前高田の八木澤商店の再生の物語を読むことが出来て本当に良かったです。昨年三陸を訪れたときに食べた醤油ソフトクリームが絶品だったのですが、八木澤のお醤油のソフトだったのかと納得しました。大切なもろみが発見されたことは奇跡だったけれども、八木澤商店の再生は奇跡ではなく、必ず立ちあがるという経営者の一念と数多くの支えてくださった人々の力のなせる技だと思いました。お勧め本です!

  • oldman獺祭魚翁

    HONZの紹介を読んで図書館から即借り。東日本大震災で社屋も工場も全て流された陸前高田の醤油蔵八木澤商店。200年続いた老舗だが醤油を造る為の命ともいえる「もろみ」菌が住む蔵全てを失う。しかし5日目の朝9代目社長となる河野通洋は避難所で社員に宣言する「八木澤商店は、大切にしてきた蔵や微生物を失いましたが、一番の宝物は残りました。それは社員の皆さんの命です。必ず、八木澤商店は再建します。何がなんでも再建します。」そして一人も解雇せず、尚且つ内定していた新入社員も受け入れる。

  • けんとまん1007

    あれから6年経過した今年。偶然、この本を目にして読んだ。タイトルの奇跡の2文字の意味が、とても深いし、これは奇跡であり、軌跡でもあると思う。そこに生きる人の思いが、こんな奇跡のいったんをも呼び込んだのではないか。仕事とは何か?を考えざるを得ない。共に生きる、そこに関わる人を守るということ。。。この基本的な視点がブレているのが、今の時代でもある。改めて、自分の足元を見つめることにもなる。

  • 愛 飢男

    東日本震災の際、度々マスコミに登場した老舗の醤油店の復活過程を描いたドキュメント。 もう一つグッと来るものがないのは多分読み手に問題があるのかもしれない。 震災に対してちょっと冷めてしまってるのかな? 悲しいことですが

  • saga

    本日この本を読み終えた事により私は3.11をより深く刻むことが出来た。200年以上の歴史を持つ醤油屋の八木澤商店は全てが流された。誰もが「終わった」と思うが、9代目は5日目に再建を誓いチャレンジ。奇跡とありますが、人間の底知れない力の可能性を感じた。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items