Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• R

  読了日：2024/02/24

  人間は小麦の奴隷であるといった感じの小話が集まった本。植物の戦略をどう捉えるかという謎かけというか、遊びが詰まっているわけだけど、考えてみると不思議な話だと思わされる。意志というものが存在するのかしないのか、様々な偶然の選択なのかどうか、変異はあるにしても選択だけで果たして、本当にそのようになるものか、甘いものが残されたのか残ったのかはわかりやすいが、苦みの嗜好性とか、考え出すと不思議でならない事例が多くて楽しい。

• たぬ

  読了日：2025/09/21

  ☆2.5　農学博士が書いた植物本なので「へえ〜」と感心する箇所はそれなりにあります。「レンゲやクローバー、アカシアなど、ハチミツの銘柄として有名な植物は、いずれもマメ科の植物である。」とかね。でも植物に人格を持たせる設定はちょっと寒いかなー。ちょいちょい出てくるコーヒーを飲んでいるシーンが邪魔だししらけるなあと思いつつ、最終章がカフェインについてだからそこにつなげるのかと思いきやそこまでの絡みはなかった。そこ削れば3.5点にはなってたよ、いやホントに。

• 西

  読了日：2024/07/15

  植物の戦略で、人間は世話をさせられている、と考えると面白い。その一本だけではちょっと中だるみしたとも思えるけど。

• トビウオ

  読了日：2024/03/10

  ★4.5。稲垣教授の本『生き物の死にざま』はしみじみ面白かったが、こちらの本はヒャッハーと言いたくなる面白さ。田舎に越してきてわたしは雑草の貪欲なまでの繁殖力を知ったのだが、この本は植物は意図的に人間を利用して分布拡大を成し遂げようとしている、というのである。食べるために自分たちに都合よく植物に手を加え栽培してきたつもりの人間だが、実際は植物の手玉に取られ世界中に彼らをはびこらせるための下僕とされてきたのだ。風や蜜蜂や鳥を利用するより遥かに効率的なのが人間の食い意地を利用することだった！視点を変えよ。

• kamekichi29

  読了日：2024/10/09

  人間が自分たちのために植物を色んなところで栽培しているのではなくて、植物が色んなところで育つために、人間に食べさせて栽培させているのですね。

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