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図説拷問全書

秋山裕美

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480037992
ISBN 10 : 4480037993
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2003
Japan

Content Description

拷問とはいったい誰のために行われたのか。中世のヨーロッパでは、何が罪に問われ、どのようにして拷問や刑罰が行われたのか。理不尽極まりない魔女狩りや異端信仰の排斥に猛威を振るった、宗教裁判の背景とは。鞭打ち、火責め、水責めから拷問椅子、謎の責め具の詳細まで…。死ぬことすら許されなかった苦痛の数々を豊富な図版とともに検証する。

目次 : 第1章 拷問という制度とその背景(司法行為としての拷問/ 神明裁判―神による裁き ほか)/ 第2章 罪に問われる(罪の意識―社会や時代の鏡として/ 謀殺―計画的な殺人 ほか)/ 第3章 拷問が行われる(拷問は誰のために行われたか/ 拷問前の「針刺し」―魔女の場合 ほか)/ 第4章 刑罰が与えられる(刑罰のなかの象徴的イメージ/ 死刑の諸相 ほか)

【著者紹介】
秋山裕美 : 岐阜県に生まれる。富山大学人文学部語学文学科卒業。専攻は比較文学。十代のころから地方紙の文化欄にコラムを書きはじめる。出版社勤務を経て、文筆業に就く。以後、エッセイ、ノンフィクション、映画関係書と幅広い分野で執筆を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 鬼灯の金魚草

    拷問とは、魔女狩りに見られる様に残虐なものでは無い。むしろ生活に密着していた自白方法である。閉鎖的な共同体にて平穏な暮らしを保つ為に必要な事であった。キリスト教において罪は悪魔に魅入られたとみなしたりした人間の魂を救う為でもあるのだ。家畜でさえ罪に問われるのだから。人間もね。

  • 中玉ケビン砂糖

    タイトルの出落ち感でヒくなかれ。ここで言う「拷問」とは、現在でいうところの「自白の強要」を引き出す、というものではなく、主に中世ヨーロッパにおける、軽窃盗から殺人にいたる罪に対してくだされる断罪(処刑)という意味合いも含んでいる。強盗や強姦はもちろん、名誉剥奪、婚前交渉、同性愛、涜神など、その時代の宗教観が色濃くにじみでているのが分かった。拷問というと鉄の処女だとか車裂きなど、エグいものを想像しがちだが、決して下された処分が死、だけではないユニークなものもある。

  • ルナティック

    面白いし貴重な一冊。文庫本にこれほど図版を入れる努力と根性に感謝です(笑)拷問や処刑に偏る(どうしてもそうなるよね)関連本に比べて「罪の問われる」章が素晴らしい!と個人的に思っている。猟奇本ではないよ。学術本だよね。そして当時の人々、特に庶民の歴史の変遷も分かるという優れものです。加えて素晴らしいのは、登場する法律をちゃんと説明している点です。簡略な説明だけど、本当に有り難いよ〜ファン(?)は感涙ものだよ〜。御家庭に一冊!一生に一冊!一期一会の本で御座います。

  • だーさん

    解説の「人体の(ほど良い)破壊」のワードが的確で戦慄する。どこの物好きが読むのかと思ったらレビューが意外と多くてびっくり。まあ、自分も人のことは言えない。

  • 眉毛ごもら

    再読。拷問全書というタイトルだが西洋の法律と罰則についても記載されており、どういう思考からこの刑に至るのかというのが書いてあるので大変勉強になる。グロ的本ではなく学術的な本であるのでそれ目当てで読むと肩透かしを食らうかもしれない。西洋の法律はキリスト教以前の信仰を軸にキリスト教の倫理を上乗せして作ってあるようだ。名誉に関する見せしめの刑もパターンが多い。拷問も肉体を苛むことによって罪を告白させ精神を救うという現代からすればなんでやねんとなる論理のもと行われているのである。ところ変われば考え方も変わるのだ。

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