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ISBN 10 : 4480087060
Content Description
祖国を売り、ナチズムに加担する文学を作ってきたことでフランス文学史上、数々の伝説や悪名で彩られてきたコラボラトゥールの作家たち。しかしヒューマニズムに抗して闘ったその思想はパウンド、ブランショなど20世紀の知性に大きな影響を与えた。19世紀の反近代主義者の思想や手法から始まり、中心的な運動を担ったドリュ・ラ・ロッシェル、ブラジヤック、ルバテら、戦後における継承者ニミエにいたるまで、統一した視点からファシズムと文学・思想を検証し、近代フランスの歴史観に挑戦する渾身の処女作。
目次 : 序 ヒューマニズム批判の禁忌/ 第1章 アルチュール・ド・ゴビノー―高貴なる星座/ 第2章 モーリス・バレス―フランス・ナショナリズム、または幕間の大活劇/ 第3章 シャルル・モーラス―反近代の極北/ 第4章 ピエール・ドリュ・ラ・ロシェル―放蕩としてのファシズム/ 第5章 ロベール・ブラジヤック―粛清された詩人/ 第6章 リュシアン・ルバテ―魂の復活のためのホロコースト/ 第7章 ロジェ・ニミエ―生きながら戦後に葬られ
【著者紹介】
福田和也 : 1960年、東京生まれ。慶応義塾大学大学院修士課程修了。現在、慶応義塾大学環境情報学部助教授。評論家。著書に『地ひらく―石原莞爾と昭和の夢』『空白の終焉へ』『作家の値うち』『悪の恋愛術』『ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法』などがある。『日本の家郷』で三島由紀夫文学賞、『甘美な人生』で平林たい子賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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