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心身養生のコツ

神田橋條治

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784753311507
ISBN 10 : 4753311503
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

こんどの改訂では、いろいろと変えたところがあります。まず本の題名を「精神科」から「心身」へ変えました。そのわけは、@ボクの診療はだんだん精神科でない患者さんが増えてきたこと、Aボクは老人になって、精神科の新しい専門知識を知らない医師になり、精神科専門医の資格も持たない、「精神科で長く働いてきたただの老医者」になってしまっていること、B治療の方法が普通の精神科ではやらない、漢方、サプリメント、鍼灸、食養、気功、整体、などのごちゃまぜになってしまっていること、C治療や養生を考えるときに「心身は不二である」と思うようになったこと、などです。五十年を超える年月のあいだに、ボクの養生観は徐々に変わりました。しかし、この本の芯にある初志は変わっていません。ボクの好きな養生法は、@熟練や特別な知識がいらず、自分でできて、人に教えてあげることもできる。Aお金や道具がいらず、いつでも・どこででもできる。B天然の食品や自然の物以外を、できるだけ体内に入れない、が方針ですが、Cボクは八十歳を過ぎ、週二日の診療が精一杯となりました。これが最後の改訂になるので、いま行っているいろんな技術のなかの、残しておきたいものを書いておくことにしました。そのため、専門家や特殊な病気の人や養生法に熱心な人向けの部分を「熟練」という項目にまとめました。マアマア健康な皆さんは、そこは飛ばしてお読みください。また、老人や病気の人もできるように、寝床の中でもできるように書いていますが、若い人や元気な人は起きてしてくださってもよいのです。また、前の本をお持ちで、すでにいろいろな方法に慣れている方は、どうぞそのままお続けください。だけど、今回のほうが改良され・進歩しているものもあります。それぞれの養生法について、はじめに基本の方法をお話しし、次に、その養生法についてのボクの考えなどを「付言」として書きました。皆さんの理解を助けるでしょう。

いろいろな養生法を組み合わせたり、同時に行ったりするのが便利です。そこで、いろいろな養生法を『 』で囲み、別の方法と組み合わせるようにしました。お読みになっているとき『 』に出会ったら、そのもともとの説明を目次から捜してください。また『 』が出てくるぺージを本の最後の「索引」に挙げてあります。今回の大きく変えた点は三つです。@第一章として「養生のための物語」を書きました。実際の養生法は、それぞれバラバラに思いついて工夫して、効き目のあったもの、を集めているのですが、それを続けていると、ぼんやりとしたまとまりのような考えが、ボクのなかに湧いてきます。その考えをお話しておくと、皆さんにとって、それぞれの方法の味や中身が分かりやすくなるだろうと思うからです。決して「養生論」ではありません。ですから、ボクの「物語」に賛成されない方でも、あちこちの、気に入った方法だけを試して役立ててください。そのことについても第一章で少していねいにお話します。A第三章として「コトバ」についての考えをまとめました。文明社会に生きる人の「いのち」にとって、コトバは良くも悪くも欠かせない重要なものです。養生法にとっても、コトバの「有用性・有害性」にこころを留めておくととても役立ちます。B漢方薬については、素人向けの良い本がいっぱいありますので、それらに譲ることにしました。ただし前の本の内容はそのままで役立ちます。C「いろいろな病気について」を省きました。その理由は、現在の医療で使われている診断名が客観的すなわち誰でも納得できる「見かけ」で付けられているので、本質を推測して診断する昔の「フィーリング診断」をいまも行っているボクの助言では、みなさんに誤解を与えて、かえって治療や養生の邪魔になることを恐れるからです。Dいまはインターネットでいろいろな知識や考えを知ることができますので、テーマによっては、インターネットで検索して参考にしてもらうことにしました。皆さんの「いのち」が豊かなものとなりますよう。(「まえがき」より)

[目次]
第1章 養生のための物語
第2章 『感じる』
第3章 『緩む』
第4章 『陰と陽』
第5章 『骨格』
第6章 呼吸
第7章 『動く』
第8章 寝る
第9章 『気と経絡』
第10章 『トラウマの治療』
第11章 『愛着障害』
第12章 『フィードバック』
第13章 『フィードバック』以外の養生の工夫
第14章 こころの養生法 『思いを遣る』/『雑念散歩』
第15章 症状の中に自然治癒力の働きを見つける
第16章 『養生のための図柄』
第17章 薬など
第18章 いろいろな症状や病理への対処
第19章 「治療」との付き合い


【著者紹介】
神田橋條治 : 1937年鹿児島県加治木町に生まれる。1961年九州大学医学部卒業。1971〜72年モーズレー病院ならびにタビストックに留学。1962〜84年九州大学医学部精神神経科、精神分析療法専攻。現在、鹿児島市伊敷病院(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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