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民主主義の条件 日本の政治を読み解く12の論点

砂原庸介

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784492212202
ISBN 10 : 4492212205
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「政治は嫌い」と言う前に、知っておきたい考えておきたい12のこと。日本の政党政治には可能性があり、その政治は選挙で変えられる。サントリー学芸賞受賞の新鋭がイチから解説!

目次 : 第1部 選挙制度(ダメ・ゼッタイ―罪深き中選挙区制/ あちらを立てればこちらが立たず―多数制と比例制/ 混ぜるなキケン!?―混合制)/ 第2部 政党組織(ヒーローなんていらない―政党組織/ 先立つものはカネ―政治資金と政党規制/ ケンカをやめて―政党内デモクラシー)/ 第3部 権力分立(つかず離れず―二院制の役割/ てんでバラバラ―多様な地方政治/ 時は来た、それだけだ―選挙のタイミング)/ 第4部 選挙管理(審判との戦い?―選挙管理機関/ 看板に偽りあり―一票の格差と定数不均衡/ 伝わらなければ意味がない―投票環境の整備)/ 選挙制度改革

【著者紹介】
砂原庸介 : 大阪大学大学院法学研究科准教授。専門は行政学・地方自治。1978年、大阪府生まれ。東京大学教養学部卒業、同大学院総合文化研究科後期博士課程単位取得退学。博士(学術)。日本学術振興会特別研究員(PD)、大阪市立大学大学院法学研究科准教授を経て現職。著書に『地方政府の民主主義―財政資源の制約と地方政府の政策選択』(有斐閣、日本公共政策学会賞受賞)、『大阪―大都市は国家を超えるか』(中公新書、サントリー学芸賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 1.3manen

    ゴシ太本ですぐに読める。選択肢が多すぎると、まともに選ぶことができない(34頁)。だが、ある程度多い方が投票率は上がらないだろうか。この間読んだ岩波新書の多数決の本と読み比べるならば、新書の方がレベルは高い。本書は高校政経や現社を学ぶ生徒が読んでもいいぐらいだと思われる。独裁的なリーダーに不信任を出すのは、言うは易く行うは難し(111頁)。だが、ホントに引き摺り下ろす必要がある時に来ていると思われる。

  • Willie the Wildcat

    国家と国民の成熟度。国内、国内外の乖離。加えた、世界的な環境変化の速度。満額回答は無く、制度、組織・人の両面での「妥当性」の追求あるのみ!前者は一票の格差の是正などの客観性、ゾンビ議員の廃絶などの主観性。後者は、(ムラ意識ではなく)国家観の意識向上。結果論として本著主題なのかもしれないが、イデオロギー”定義”に拘る必要はない。聖人君子とは言わないが、政争と金権腐敗廃絶も政治不信への特効薬。優秀であるはずの政治家諸氏は、何故に理論と行動が伴わないのだろう・・・。これも民主主義の定義の1つなのかな。(汗)

  • Miyoshi Hirotaka

    選挙の結果は民意のはずだが、自社の世論調査のほうが正しいという朝日新聞の論調にも一理ある。というのは、わが国の選挙制度は様々な妥協の上に成り立った折衷案的なもので、そのおかげで民主主義の基礎である政党がとても不安定なものになっているからだ。衆議院の選挙制度は1990年代に改革され、農村部と都市部の不均衡が是正された。一方、参議院と地方議会の選挙制度は時の経過とともに折衷的に手直しをしたことで定数不均衡が放置されたままの状態になっている。もちろん、有権者が関心を高め、正しく判断するというのが最善の選挙改革。

  • coolflat

    衆議院の選挙制度は、1990年代の選挙制度改革で都市部と農村部の定数不均衡が大きく是正されている。その結果、政党が都市部の有権者の意志を重視するようになっている。それに対して参議院では、選挙制度改革が行われず、小選挙区制と中選挙区制と非拘束名簿式比例代表制の奇妙な混合制となっている。相対的に人口が多く都市的な性格の強い都道府県では、第ニ党以下の政党の候補者も当選するのに、相対的に人口が少なく農村的な性格の強い県では議員定数が1で総取りである。この1人区での勝敗が、選挙全体の結果を決めることになる。

  • みやざき しんいち(死ぬまでにあと1,000冊は読みたいんだ)

    (67/1000)民主主義の理想を実現するための「制度」はどうあるべきなのか?私はセンキョ割という活動を通して「投票率アップ」と「街の活性化」に取り組んでいる。活動を始めてから、一票の格差や投票の重要性などに敏感になってきたが、この本はその仕組を解説してくれている。先日の選挙で一票差で落選した候補者がいた。有権者自筆の候補者名を有効とするかどうかがいまも裁判で争われている。自筆をやめればいいのか、それによって失うものもおおいと筆者は説く。その有効かどうかを決める選管も必ずしも中立ではないという。

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