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ホテル・アルカディア

石川宗生

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087717020
ISBN 10 : 408771702X
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

【第30回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞作】

ホテル〈アルカディア〉支配人のひとり娘・プルデンシアは、敷地のはずれにあるコテージに理由不明のまま閉じこもっていた。投宿していた7名の芸術家が同情を寄せ、元気づけ外に誘い出すべく、コテージ前で自作の物語を順番に語りだした。突然、本から脱け出した挿絵が「別にお邪魔はしないさ」と部屋に住みつづける「本の挿絵」、何千年も前から上へと伸び続けるタワーマンションの街を調査するも、1万階を過ぎたあたりで食糧が尽きてくる「チママンダの街」など7つのテーマに沿った21の不思議な物語。この朗読会は80年たった今も伝説として語り続けられ、廃墟と化したホテル〈アルカディア〉には聖地巡礼のようにして、芸術家たちのファンが何人も訪れる。80年前、あの朗読会の後、7名の芸術家たちはどうしたのか、そしてひとり娘のプルデンシアはどうなったのか。

創元SF短編賞を受賞し、そのぶっ飛んだシチュエーションと巧みな文体で、全国の目利き書店員さんを驚倒させた作家による、全国民注目の初の長編小説。

【著者略歴】
石川宗生(いしかわ・むねお)
1984年、千葉県生まれ。オハイオ・ウェスリアン大学天体物理学部卒業。約3年間の世界放浪、メキシコ・グアテマラでのスペイン語留学など経て、翻訳者として活動。2016年、短編「吉田同名」で第7回創元SF短編賞を受賞。2018年、受賞作を含む短編集『半分世界』を刊行。

【著者紹介】
石川宗生 : 1984年、千葉県生まれ。オハイオ・ウェスリアン大学天体物理学部卒業。約三年間の世界放浪、メキシコ、グアテマラでのスペイン語留学などを経て、翻訳者として活動。2016年、短編「吉田同名」で第七回創元SF短編賞を受賞。2018年、受賞作を含む短編集『半分世界』を刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 射手座の天使あきちゃん

    初・石川さん 確かに奇妙奇天烈摩訶不思議・奇想天外な短編連作でした。面白いような、面白く無いような 「で、どうするの この後…???」みたいな感じです <(^_^;

  • ヘラジカ

    衝撃のデビュー作品集『半分世界』からはや二年。あの時読了直後に感じた「もしやとんでもない作家が現れたのでは」との予感は見事に的中。またもや人を喰ったように大げさな帯の文句を軽々と上回る、至福の物語集であった。正しくは「全国民が注目(すべき)の最新長編小説」と言ったところか。前作を読んで少しでも"楽しさ"を見出した人、日本の小説はあまり合わないと感じている海外文学愛好家には是非とも読んでもらいたい傑作!過酷な現実から逃避して物語の海に溺れる愉楽。騙されたと思って最初の数話を読んでみてほしい。

  • アマニョッキ

    いやあ、めちゃんこ面白かったなあ。でも多分これわたしみたいなお馬鹿さんではなく、海外文学たくさん読んでいたり、SF詳しかったりする方のほうが何倍も楽しめる作品だと思います。わたしなんかはただもう楽しい楽しい白昼夢を見せていただいたようなものですが、詳しい方には垂涎ものだと思いますよ。あと、全く根拠はないですが、石川宗生さんピチカート・ファイヴ好きそう。ちょいとそこの、グルービーなお兄さん チキンウィング、おひとつどう

  • ピンクピンクピンク

    タイトルと表紙に惹かれて手に取りました。声をなくしコテージに閉じこもっている娘プルデンシアを誘い出そうと、7人の芸術家達が物語をつくり語り聞かせる額縁小説。劇中劇として並ぶ短編は枠に言わばシュールSF。そして独特のスタイル。個々世界観は様々でアイロニーやユーモアや哀愁なんかを感じますが、不思議と全体的に統一感があります。個人的な印象で言うと、エモいロックアルバムって感じ。お気に入りは『アンジェリカの園』『ゾンビのすすめ』『チチマンダの街』です。

  • PAO

    「私はあらゆるエピローグの総体であり、ここから出たとたんあらゆる物語は終わりを見ます」…『地獄篇』にも似た宣言。離れに閉じこもったホテルの支配人の娘プルデンシアの姿はコロナ禍で巣ごもりを強いられた私達にも似ています。この本は作者の意図から羽ばたいて現代の『デカメロン』になってしまったのかも知れません。アトラスが進むに従ってその内容が次第に現実社会から遠のいていくという物語の不思議な遠近法が効果的でした。イマージュの豊穣の海で溺れそうになりながらもいつかこの本に隠された宝島を発見できそうな期待を抱きました。

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