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詩の中の風景 くらしの中によみがえる 中公文庫

石垣りん

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122074798
ISBN 10 : 4122074797
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2024
Japan

Content Description

いつでも訪れることができる、不思議にひろい場所。ときどき深呼吸をしたくなる原っぱ。かたくなな心に手をさしのべてくれ、暮らしの中で鏡のように光るもの。――詩は自分にとって実用のことばという著者が、みずみずしい感性で五三人の詩篇を選び、エッセイを添える。読者ひとりひとりに手渡される詩の世界への招待状。〈解説〉渡邊十絲子

【著者紹介】
石垣りん : 1920年東京生まれ。詩人。高等小学校時代から詩作を始め、少女雑誌に投稿する。小学校卒業後、十四歳で日本興業銀行に就職。二十五歳の時に敗戦を迎え、戦後は職場の組合活動にも参加しながら詩作に集中。38年同人誌「断層」を創刊し福田正夫に師事。59年第一詩集『私の前にある鍋とお釜と燃える火と』刊行。69年第二詩集『表札など』でH氏賞、71年『石垣りん詩集』で田村俊子賞、79年『略歴』で地球賞を受賞。2004年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ryohjin

    人生や生活の一片を描いた様々な詩人の詩に、著者の文章が添えられています。気まぐれに詩を読んだとき、自分の感じていることが的はずれなのではといつも不安に思うのですが、この本では著者がいっしょに読んでくれているように感じられ、いつもより深く、それぞれの詩の世界に入ることができたように思います。石垣りんさんの記憶に刻まれ選ばれた53編の詩はこれからも繰り返し読むことになるのでしょう。石垣りんさんご自身の詩とエッセイも引き続き読んでみようかと思います。

  • たっきー

    著者が選んだ詩篇にエッセイを添えたもの。気持ちが落ち着かないかなで読んだが、本当はもっと腰を据えて読みたかった。味わい深い作品。あとがきの渡邊十絲子氏の「思い出せる詩があるということは、有事に際して履きかけることができる靴をもつようなことだと思う。自分とは違う人間の視点の高さ、歩幅、速度。ささやかな変身は、せまいところに閉じ込められて身動きのできない心を救い出す」という文章も良かった。

  • mako

    ふっとからだから出てきたり、呼び寄せた詩に石垣さんがエッセイを添えている。詩もいいし、エッセイも心地よい。

  • Inzaghico (Etsuko Oshita)

    三好達治の”Enfance finie”は、文末の「ね」が効いている。自分で自分のお尻を叩くための「ね」だ。「大きな川のように/私は人と訣れよう」という一文にもしびれる。 吉野弘の「夕焼け」は覚えていた。満員電車で座っている若い女性が何度も席を譲ることになったことを描いた詩だ。これを読んで、NYCでバスに乗っていたら、中年女性だろうか、大きな声で「これでわたし席譲るの4度目よ〜」と言いながら朗らかに席を譲っていたのを思い出した。嫌味な感じがまったくしなかったのは、なんでだろう。お国柄かしら。

  • なかすぎこう

    現代詩や硬い詩とちがって、優しく心に染み入る詩の数々。今までにどこかで出会った詩もある。いちばん好きなのが辻征夫の「夢は焚火の丸太に」。「ぼく」はずうっと小使いさんになるのが夢だった、でも社長はぼくを課長にして、自分の夢も同じだ、という、でも夢はあきらめるなよ、と。やがてぼくは部長にされ、会社の窓から山を眺める。あそこで丸太で焚火をたいている小使いさんの姿が目に浮かぶ・・。考えてみれば人は皆、いつまでも心に「小使いさん」を持っているのだなあと思う。石垣りんさんのコメント、渡邊さんの解説も素晴らしい。

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