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京都岡崎、月白さんとこ 彩の夜明けと静寂の庭 集英社オレンジ文庫

相川真

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784086805070
ISBN 10 : 4086805073
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

花の咲かない桜は、私のことだったのかもしれない・・・!
迷える茜の選択は?
季節巡る京都岡崎、青春物語!

大学進学か就職か。夏休みに入り、茜は進路に悩み始めていた。
いつでも「他人が優先」の茜は、妹のすみれと自立して暮らすためには
就職するべきと思いつつ、どこかで踏み切れない自分もいた。
そんな折り、近所の児童館で地蔵盆の手伝いをすることになった茜たちは、
奇妙な足跡を児童館のあちこちで見つけて・・・!?
変わらないもの、変わっていくもの、見えるもの、見えないもの。
晩夏の地蔵盆で、秋の文化祭で、正月訪れる父の実家の笹庵で、
それぞれの人が持つ「誰かを想う気持ち」に触れつつ、
自らのやりたいこと、役割に気づきはじめた茜は・・・?
訳あり家族の京都四季折々の庭にさす、新しい朝の光!


【著者紹介】
相川真 : 4月17日生まれ。京都出身。第2回みらい文庫大賞優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • シナモン

    シリーズ5作目。京都岡崎に暮らす訳あり家族の物語。様々な家族の形があってもいいんだよって内容の物語は最近よく見かけるけど、京都を舞台にしてのストーリーはその風情が感じられてより惹きつけられます。今作ではいつも遠慮して他人優先だった茜の心情に変化の兆しが。それを優しく見守る青藍や陽時。とても素適な家族の形。「誰かを思う気持ち」に心が穏やかになります。京都が好きで京都を舞台にした小説はあれこれ読んだけど途中で脱落したものもちらほら。そんななかこのシリーズはこれからも読み続けていきたいシリーズです。

  • ツン

    どのお話も、一話一話、後半に向かって、盛り上がっていく感じで、とても良かったけど、最後の話が一番好きでした。虎は一日に千里を走りますよね。偶然なのかな?

  • 真理そら

    京都を舞台にしたシリーズは多いが、このシリーズが一番好きかもしれない。京都観光案内要素も恋物語要素も美味しそうな料理要素もほとんどないし、一般人に理解できないような人々の物語なのになぜだろう。伝統を守る辛さ、破る辛さなどがきちんと描かれているからだろうか。茜はすみれの姉という保護者的立場から一歩踏み出して自分の将来を考える、頼ってくれない茜への対応に悩む青藍、お姉ちゃんとしての顔以外の茜を見て焦るすみれ。樹と佑生、青藍と珠貴、すみれと茜…兄弟姉妹の関係は複雑だ。

  • よっち

    大学進学か就職か。夏休みに入り、進路に悩み始めていた茜。そんな折り、近所の児童館で地蔵盆の手伝いをすることになった茜たちは、奇妙な足跡を児童館のあちこちで見つける第五弾。変わらないもの、変わっていくもの、見えるもの、見えないもの。晩夏の地蔵盆で、秋の文化祭で、正月訪れた父の実家の笹庵で、それぞれが持つ誰かを想う気持ちに触れながら、これまでいつも他人優先だった茜が、本当は自分はどうしたいのか自覚していく展開で、温かく見守ってくれる青藍さんや陽時さんの存在も大きいですけど、彼女らしい選択ができるといいですね。

  • らび

    茜の成長譚。やっと誰のためでもない自分の将来を見据えることができるようになりましたね。学級委員長、文化祭実行委員長を経験して自分とは?が掴めてきたかも。家族の再生物語にもいろいろな角度があるって分かりました。

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