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ISBN 10 : 4877145001
Content Description
〈日本全体の利益のためには沖縄を犠牲にしてかまわない。沖縄を「捨て石」にする構造は、沖縄戦のときも現在も変わっていない。〉
〈ゲート前に多くの人が座り込めば、この違法な工事は止まる。日本政府の脅しに負けてはならない。〉(本文より)
歴史修正や沖縄ヘイトで世論を煽りながら、平然と貴重なヤンバルの森や美(ちゅ)ら海の自然を破壊し、有無を言わせぬ圧力で辺野古新基地建設を進め、琉球弧の軍事要塞化を推し進める日本政府に対し、再び本土の〈捨て石〉にはされまいと抵抗する沖縄の人びとの姿を、海でカヌーを漕ぎながら最前線で〈行動する〉作家が記録。
本書は、2006年から2019年までの14年におよぶ論考を厳選し集成した初版本(2020年刊)に、「基地引取り論」への根底的な批判や新基地建設阻止闘争の現場の詳細などを語ったインタビューと対談を増補した新版。
沖縄がどれだけ重荷を負わされようが意に介さず平然と差別と無関心を続ける大半の「本土」の日本人=ヤマトゥンチューに送る、強靭な批評精神に貫かれた評論集。
【著者紹介】
目取真俊 : 1960年、沖縄県今帰仁村生まれ。琉球大学法文学部卒。1983年「魚群記」で第11回琉球新報短編小説賞受賞。1986年「平和通りと名付けられた街を歩いて」で第12回新沖縄文学賞受賞。1997年「水滴」で第117回芥川賞受賞。2000年「魂込め」で第4回木山捷平文学賞、第26回川端康成文学賞受賞。2022年に第7回イ・ホチョル統一路文学賞(韓国)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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