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わたしの知る花

町田そのこ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784120058066
ISBN 10 : 4120058069
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2024
Japan

Content Description

「あんたは、俺から花をもらってくれるのか」

虫も殺せぬ優男、結婚詐欺師‥‥?
77歳で孤独死した老人の、誰も知らない波瀾に満ちた意外な人生とは?

『52ヘルツのクジラたち』町田そのこの新作は、一人の男と美しい花を巡る物語。

【著者紹介】
町田そのこ : 1980年生まれ。「カメルーンの青い魚」で、第15回「女による女のためのR‐18文学賞」大賞を受賞。2017年に同作を含む『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』でデビュー。『52ヘルツのクジラたち』で2021年本屋大賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ヴェネツィア

    安珠と奏斗を最初の先導者に、彼らがたまたま遭遇した謎の絵描き平の物語に遡行する。いわば世代を跨いで展開する恋の物語である。ただ、平と香恵の恋と、その挙句の刃傷沙汰にいたる顛末が物語の半ばくらいに明らかになるし、同様に彼がずっと描いていた絵物語の内容と由縁が明かされるのも早い段階である。ミステリーではないのだからいいようなものだが、それでもそれ以降の展開には後日譚めいた気分が残ってしまうだろう。また、平たちの若き時代はともかく、安珠らの生きる現代までもが何か時代がかっており、世界観の全体によく言えば⇒

  • starbro

    町田 そのこは、新作中心に読んでいる作家です。 本書は、昭和の不器用な男女の恋物語から令和の現代につながる大河小説の感涙作でした。本作も本屋大賞ノミネート必至、今年のBEST20候補です🌻🌻🌻🌻🌻 https://www.chuko.co.jp/special/watashinoshiruhana/

  • さてさて

    『なんか、不思議。このおじいさんは「いま」を弱火で過ごしているのが分かるのに、でも、目はびかびか激しく生きてる』高校生の安珠が『絵』を描くおじいさんを見る先に、物語が静かに動き出すこの作品。そこにはそれぞれの人生を生きる人々の悩み苦しみが描かれていました。町田さんらしく数々の社会問題を冷静に見据えるこの作品。そんな物語の中に葛城平という人物の姿がふっと浮かび上がるこの作品。異性の『幼馴染』という関係性を絶妙に編み上げる物語の中に、人の一生における出会いと別れ、そして繋がりの意味を思う素晴らしい作品でした。

  • うっちー

    100点満点の人生はありえません。後悔が残るのもまた人生かと思いました。

  • 大阪のきんちゃん2

    ひまわり→クロッカス→クレマチス→木槿→そして再び、ひまわり! 壮大な、大人のロマンス(文字にすると何とチープなw)の物語でした。 うまく立ち行かない、なかなか融通の利かない人の心。メビウスの輪のような表も裏も切れ目のない性の揺らぎ… 愛と憎しみ、不満と赦し…人間の心の動きが交錯しつつも、親子孫の三世代に渡るエピソードが輝いていました。 孫世代の2人の男女の未来が明るく輝くことを祈って読了。 これはオススメできます。

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