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腐敗性物質 田村隆一自撰詩集

田村隆一

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784061975637
ISBN 10 : 4061975633
Format
Books
Publisher
Release Date
April/1997
Japan

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Bartleby

    100回は行かないけど50回は読んでいる。「腐敗性物質」というのは言葉のことだろう。他の記号とは違い言葉は(自然言語は)腐る。いわゆる“現代詩”を読んでいると、通常用いられる言葉の組み合わせにはない組み合わせが生み出すイメージの鮮烈さを楽しむのはいいが、時々AIが作ったのではないかと思われるような、血の通わない詩にでくわす。語のランダムな組み合わせにかけては人間よりAIの方が得意のはず。シュルレアリスムの詩でさえ詩かそうでないかはわりとはっきり分かる。田村隆一は詩だ。でもその理由がいまだにわからない。

  • ステビア

    よくわかんなかったけど、わかんないなりに楽しみました。ここに感想を投稿している人の中で私が一番不明な読者でしょうね(笑)

  • ふぁるく

    詩は詳しくないものの『帰途』を知って、ぐっと惹かれ、それからゆっくりと読み始めた。帰途は、むしろ彼の作品の中では珍しいポピュラーな作品だったのだな、と思うくらい、他の作品からは硬質、暗鬱という言葉が似合う。読み込みが足りず、何が描かれているのか不明なものもあったので、再読もしたいし、他の詩人(谷川さんや茨木さんあたりは教科書で読んだことあるし)にも飛び込んでみたいとも思う

  • ちぇけら

    有用な愛がもたらす命を俺は殺さなくてはならない。無機の欲が吐き出す種を俺は殺さなくてはならない。シロツメクサの首飾りのような夜に小鳥は死んだ。俺はそれを愛と呼んで愛するほかない。殺されるために殺さなくてはならない。誰もが死の奴隷として、無欲な陰茎ほどの価値を競って激しく呼吸する命の灯を、両手で覆うあなたの緩やかなまなざしを、俺たちはどうして愛と呼んだのだったか。それは光のように光った。腐敗した偶像にすがる愚かなパトス。詩は本質的に飛ぶ。飛ぶために飛んだ。愛するために愛したのだ。あなたは、ぼくらの秋の光だ。

  • oz

    初読。本書は現代詩に巨大な足跡を遺した詩人であり翻訳者、田村隆一の第一作品集『四千の昼と夜』を完全収録+自薦詩という構成になっている。自由な詩風は言葉そのものに風雅とか俗とかいう概念はなく、ただその用い方によってそれらは決まってくるのだと語りかけてくるようだった。これぞ現代詩。田村隆一をどれから読もうかと悩んでいる人がいるならば本書から読む事を強く薦めたい。

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