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情報理論

甘利俊一

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480093585
ISBN 10 : 4480093583
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2011
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

クロード・シャノンが記念碑的論文「通信の数学的理論」を発表したのは1948年のことだった。それから60余年―今では情報理論は情報通信のみならず、生命科学や脳科学、社会科学など幅広い分野に応用されるようになっている。情報理論は高度な数学を用いているが、“大数の法則”をおさえることでその本質がすっきりと見えてくる。シャノンのアイディアから情報幾何学の基礎までを、初学者にもわかるよう明快に解説、情報理論の考え方と仕組みを直観的に理解するための、第一人者の手による入門書。

目次 : 第1章 情報の数量的認識(情報量とエントロピー/ 情報源)/ 第2章 雑音のない通話路による情報伝送(雑音のない離散通話路/ 符号化による冗長度の除去)/ 第3章 雑音のある通話路での情報伝送(雑音のある離散通話路の容量/ 誤り訂正符号)/ 第4章 連続情報と信号空間(連続信号のエントロピー/ 信号空間の構成/ 連続通話路/ 信号空間の情報幾何学)/ 第5章 信号空間の写像と通信系の理論(通信系の構造/ 連続通信系の理論)

【著者紹介】
甘利俊一 : 1936年、東京生まれ。1963年東京大学大学院数物系研究科博士課程修了。工学博士。九州大学助教授、東京大学教授、パリ大学客員教授、ルーバン大学特任教授などを経て、理化学研究所脳科学総合研究センター長。東京大学名誉教授。専攻は数理工学(神経回路網理論・情報幾何学)。「神経情報処理の基礎理論の研究」により、1995年日本学士院賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • roughfractus02

    不確実な知識を確実にするというシャノンの情報定義から始めて、確率現象としての情報と確率の関数としての情報量から概説する本書は、その手順として離散的通信(デジタル)から連続的通信(アナログ)へと進むが、そこには通信空間をリーマン幾何学の位相空間に設定して多次元間の写像によってその状況を記述しつつアナログ通信から通信理論を明確にしていく著者の意図がある。そのシンプルさへの意志は、高精度の測定での情報とエネルギーや換算関係での熱力学と情報のエントロピーの不均衡を状況ごとに区別する冒頭からも窺える(70年初版)。

  • Hiroyuki

    前半はシャノンの論文の流れに沿った解説で、原著でわかりにくかったところが見事に補足されていて非常に理解が深まった。また、終章の退化写像理論はこれまでに勉強していないことで新鮮味があり面白かった。psk/qamの信号判定や最適ダイバーシチ受信もこの方面からのアプローチで求まることに驚いた。写像関数としての通信システムの理解と最適退化写像について、今後は理解を進めていきたい。情報理論の基礎となる本であり、後進に向けてこのような素晴らしい本を著していただいたことに感謝したい。

  • U-tan

    シャノンの the mathematical theory of communication に比べるといろいろかいてあるのだが,ひたすらわかったきにさせられる.同著者の『情報幾何学の新展開』を読む前にぱらぱら眺めた.物理と情報の境界に興味があるので,物理系と情報系の架け橋を考えるのに統計物理と情報幾何・情報統計力学の間にアナロジーだけでなく自然な測定・制御,変換の数理的な構造を見出したい.この本の出版後,Maxwell's demon,情報幾何,量子計算機・量子測定制御・量子通信などで進歩している.

  • Haruki

    情報幾何学の先駆者でもあり多岐にわたって理論構築に貢献している著者の1970年の初学者向けの解説書。情報のエントロピー、通話路の容量を定義し、雑音下での容量最大化のための符号化の考え方(シャノンの定理)を紹介。大数の法則による指数的な収束性を雑音との区別に利用する。誤り訂正符号、標本化定理、不確定性関係と信号空間次元、情報幾何学も紹介。信号と雑音の距離を計量によって特徴づけ、雑音の性質を見たり、通信路の写像の性質を見たりするのに体系的になり見通しが良くなる。AMとFMの変調の特徴の信号空間的理解もできる。

  • ミュー

    定義や定理の気持ちの部分が例とともに丁寧に書いてあって良かった。だからと言って議論や証明がいい加減かというとそうでもなく、過剰な形式化や厳密化をせず大事な部分だけが書いてありわかりやすい。この分野の一冊目として良い本だと思った。

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