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傀儡后

牧野修

User Review :3.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784150307882
ISBN 10 : 4150307881
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2005
Japan

Content Description

二十年前の破滅的な隕石落下により、大阪は異形の街と化した。落下地点から半径六キロは、現在も危険指定地域とされ、ここを中心に、五感で世界と融合するドラッグ「ネイキッド・スキン」や、全身の皮膚がゼリー化する奇病「麗腐病」をめぐり、人類社会崩壊の予兆の中、変容してゆく人の意識と世界が醜悪かつ美麗に描かれる。ホラーの鬼才が満を持して世に問う、空前のテクノゴシックSF巨篇。第23回日本SF大賞受賞作。

【著者紹介】
牧野修 : 1958年大阪生まれ。大阪芸術大学芸術学部卒。高校時代に筒井康隆主宰の同人誌『ネオ・ヌル』で活躍後、1979年に“奇想天外新人賞”を別名義で受賞。数年の沈黙ののち、1992年に“ハィ!ノヴェル大賞”を長篇『王の眠る丘』で受賞、同書にて“牧野修”としてデビュー。1996年、特異な言語感覚に満ちたドラッグ小説『MOUSE』で、高い評価を得る。1999年、『スイート・リトル・ベイビー』で、第6回日本ホラー大賞長編賞佳作を受賞。2002年、『傀儡后』で第23回日本SF大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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たまたまネットで見つけた作品。 神様のお...

投稿日:2021/07/23 (金)

たまたまネットで見つけた作品。 神様のお名前“エホバ”が使われているというんで、飛びついてみたが、 ホラー風サスペンスSFといった感じで、長編も長編なんで、読むのに苦労した。全537ページもあります! 舞台は大阪、馴染みの天王寺付近のフィクション。主役はファッション系専門学校に通う生徒の話。 肌に浸透させるドラッグに纏わる話で、誰がそんなもん作ったのか、読み進めても謎で、推理しながら読むのだが、ほぼ最後までドンが分からず、途中に出てくる人形の描写が気持ち悪くて、気持ち悪くて… 挙げ句の果てにエホバはドラッグの計画の名前であったという… 実在する地名を使っておられるので、大阪で撮影して実写化すると面白そうかなと思いました。

Pripriprince さん | 不明 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ひょろ

    少々キャラを使い捨てにし過ぎている感がある。もう少し掘り下げてもよかったのではないか。また、皮膚と衣装、地球生命についての関係性がよく理解できなかった。もうちょい突っ込んで書いてもいい。だが、皮膚のフェテチックなエロさは伝わった。その点は流石マキノオサムである。

  • なかむら

    再々読、やっぱり愉しい。皮膚と世界の描写に恍惚。感覚の描写がエロい。ガジェットの一つ一つに至るまで、何かもう、たまんねえよ! 世界って猥雑で美しいよね! キャラクター等々細部の使い捨てっぷりが非常に贅沢w 物語としては読みづらい部類なんですが、読んでる最中の過程を楽しめる方は充分イケるはず。

  • 雑食奈津子

    隕石の落下により、土地としても環境としても大打撃を受けた大阪の地。栄えるのは腐敗と混沌。そこで生きる美青年、探偵、謎の美女、金持ちたち。禁じられた土地へ人々が足を踏みれたとき、背化は終わりに向かう。専門学校の先生が「皮膚の外は異界」と言っていたのを思い出す。衣服さえもはや人には皮膚同然である。世界が終わる系のSFは初めてなので初体験を捧げた一冊。

  • キーツ(Nob Arakawa)

    月世界小説に続く2作目に挑戦したワケだが、アイデアは非常に買うしドラッグをキメているかのような読感も嫌いではないのだが、いかんせん吾輩の琴線にに触れるような文章表現でない事がどうにも歯がゆかった。物語が内包しているエネルギーは果てしないのにソレを掘り起こしきれないもどかしさも。原作向きの作家ではないかと思うのだがヴィジュアル化された作品も僅かと取り扱いが非常に難しい作家さんでもあるのだろう。山の様な積み本を消化したら3作目に手ぇ出しても良いが今はちょっと胃もたれ気味。

  • がんつん

    後半、もうちょっと頑張れって言いたくなったのですが、全体としては描写にスピード感や説得力があったので、それなりに最後まで楽しく読めました。登場人物の名前を覚える能力に著しく難のある私が「で、誰が誰だって?」ってならなかったのは、ひとえにキャラクターが漫画的で、名前にクセがあり、かつ、展開が分かりやすかったからですかね。肌という境界隔てた自分と他者、というような認識がテーマだからか、コミュニケーションの描写がちょっと面白い。SFらしいSFかなって、SFろくに読まない私がいってみる。

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