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ISBN 10 : 4166610627
Content Description
女性の「活用」は叫ばれて久しいのに、日本の女性はなぜ「活躍」できないのか?
社会進出における男女格差を示す「ジェンダーギャップ指数2015」では、日本は145カ国中101位という低い数字。その理由は雇用システムの違いにある。
ジョブ(職務)=スキル(技能)に対して賃金を払う〈ジョブ型社会〉の欧米諸国と違い、日本社会では「社員」という名のメンバーを「入社」させ、定年退職までの長期間、どんな異動にも耐え、遠方への転勤も喜んで受ける「能力」と、企業へ忠誠を尽くす「態度」の積み重ねが査定基準になりがちだ。このような〈メンバーシップ型社会〉のもとでは、仕事がいくら出来ようとも、育児や出産の「リスク」を抱える女性は重要な業務から遠ざけられてきた。なぜそんな雇用になったのか――その答えは日本型雇用の歴史にある。
本書では、豊富な史料をもとに、当時の企業側、働く女子たち双方の肉声を多数紹介。歴史の中にこそ女子の働きづらさの本質があった! 老若男女必読の一冊。
〈〈目次〉〉
●序章 日本の女性はなぜ「活躍」できないのか?
――少子化ショックで慌てて“女性の活躍”が叫ばれるという皮肉
●1章 女子という身分
――基幹業務から遠ざけ、結婚退職制度などで「女の子」扱いしてきた戦後
●2章 女房子供を養う賃金
――問題の本質は賃金制度にあり。「男が家族の人数分を稼ぐ」システムとは?
●3章 日本型男女平等のねじれ
――1985年、男女雇用機会均等法成立。しかし欧米型男女平等とは遠く離れていた
●4章 均等世代から育休世代へ
――ワーキングマザーを苦しめる「時間無制限」「転勤無制限」の地獄
●終章 日本型雇用と女子の運命
――男女がともにワークライフバランスを望める未来はあるのか?
【著者紹介】
濱口桂一郎 : 1958年、大阪府生まれ。東京大学法学部卒業。労働省、欧州連合日本政府代表部一等書記官、衆議院調査局厚生労働調査室次席調査員、東京大学客員教授、政策研究大学院大学教授を経て、現在、労働政策研究・研修機構の主席統括研究員。日本型雇用システムの問題点を中心に、労働問題について幅広く論じている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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読了日:2018/11/05
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読了日:2016/05/16
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読了日:2017/06/18
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