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総力戦のなかの日本政治 日本近代の歴史

源川真希

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784642068178
ISBN 10 : 4642068171
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

日中戦争、日米開戦、そして敗戦に至る戦争の時代。翼賛体制・統制経済・大東亜共栄圏は、いかに構築されたのか。さまざまな政治勢力や錯綜する国家構想を整理し、社会構造の変容をふまえて総力戦体制をとらえる。

目次 : 総力戦のなかの日本政治をどう描くか―プロローグ/ 1 日中全面戦争の開始/ 2 泥沼化する中国戦線/ 3 世界大戦の勃発と日本政治の再編/ 4 日米開戦/ 5 「大東亜共栄圏」の実態と戦争のなかの国民/ 6 大日本帝国の崩壊と戦後の出発/ 総力戦の時代とは何であったか―エピローグ

【著者紹介】
源川真希 : 1961年、愛知県に生まれる。1984年、茨城大学人文学部卒業。1993年、東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得。現在、首都大学東京都市教養学部教授、博士(史学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ゆう。

    日中全面戦争から敗戦、その後の戦後の出発までの日本政治を考察したものです。総力戦体制のもとで、立憲主義をめぐる攻防や国民総動員体制をどのように構築していったのかなどを考えることができました。著者は総力戦体制下の日本社会を ファシズム動員型権威主義体制」に類似したものだと位置づけます。そうしたなかで、日本の社会政策がどのように行われていったのかは、個人的にも深めたいと思いました。無産政党が翼賛体制に組み込まれていく過程や共産党などに対する弾圧の過程などは今日的にも学ぶことが多い気がしました。

  • coolflat

    第一次近衛文麿内閣からほぼ吉田茂内閣まで。おもに1937年7月の日中全面戦争開始から1945年8月の敗戦と、最後に数頁にわたり、その後の歴史(〜1960年まで)を扱っている。22頁「支那事変」は宣戦布告が行われていないため、国際法上は戦争ではなかった。宣戦布告を行うと、不戦条約違反という国際的な批判を受け、またアメリカが中立法を発動し、兵器・弾薬・軍用機材などの輸出を控え、一般物資の輸出も制限される可能性があったからである。これは日本にとって、また中国にとっても痛手であり、両国とも宣戦布告をしなかった。

  • thefumin765burn

    総力戦の時代とは何だったのか。筆者は1930年代の社会の問題点を克服するための処方箋として提起された政策が、読み替えられて総力戦体制に転轍されていったと指摘する。社会的経済的格差の是正や女性も含む幅広い国民の政治運動が展開した「民主化」の頂点への到達(現代的な問題でもあるだろう)が、中国との戦争が全面化する中で別の意味を持つようになり、多大の犠牲を払った戦争遂行の原動力となっていく。  何故このような転轍が発生して戦争に突き進んでいったのだろうか、これから考えていきたい。

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