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夏の庭 Thefriends

湯本香樹実

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101315119
ISBN 10 : 4101315116
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2001
Japan

Customer Reviews

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ふとしたことから、人が死ぬ瞬間を見たいと...

投稿日:2019/01/14 (月)

ふとしたことから、人が死ぬ瞬間を見たいと思った3人の小学生は、町はずれにすむ一人暮らしの老人に目を付け、観察を始める。老人の方も観察されることに気づく。最初は、嫌がっていたものの、徐々に彼らの来訪を楽しみにするようになるとともに…。 老人は最初の頃、掃除や炊事についても気を使っていなかったものの。小学生たちの観察が続くにつれ、徐々に変わっていく。一方、小学生たちも老人と会話を交わすようになると、自分たちの知らないことを教えられて変わっていく。この双方の変化が見どころの一つと言えよう。

ねも さん | 兵庫県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア

    過ぎ去った遠い、あの夏休みを思い出すような物語。男の子たちにとって、小学校6年生の夏休みは、特別なものであるのかもしれない。それ以前と、それ以降とは画然と違っているからだ。この物語に描かれた3人の少年たちにとっては、それがとりわけ大きな転換点になったのだった。ロマネスクな経験をしたわけでも、冒険に乗り出したりしたわけでもない。たった一人の老人に邂逅しただけである。しかし、そこから物語は死の問題、老いの問題、核家族の問題などと展開してゆく。いっぱいに開かれた感受性。青春の前の一瞬にだけ持ち得るのがそれだ。

  • zero1

    死ぬとはどういうことか?息をしない?二度と会えない?死んだ人を見たいという好奇心から小6の「ぼく」(木山)、魚屋の息子でデブの山下、すぐキレる河辺の三人が夏休みの間、老人を見張ることに。ある意味、日本版「スタンド・バイ・ミー」といえる。ところが彼らの尾行は老人にバレバレ。三人はこの夏に起きたことを忘れないだろう。死を描くことで生きている奇跡が浮き彫りになっている。久しぶりに再読してみて、読書とは読者が毎回生まれ変わることだと再確認した。想像力があれば、経験したことがなくても人は別の人生を知ることができる。

  • HIRO1970

    ⭐️⭐️⭐️子供の本棚から借りました。中1の時の課題図書だった様です。実に爽やかなお話で表面的には人畜無害な感じのお話ですが、少年時代にしか出逢えないようなトワイライトゾーン『黄昏時』みたいな得難い時空間を感じる事が出来るなかなか深い作品で特に心がガサガサしてきた若い方々にオススメ出来る作品だと思います。たまにはピュアな気持ちになるのも良いもんです。

  • 小梅

    3人の少年と独居老人が交流し少しずつ心を通わせていく。 半分死んだような世捨人だった老人が人生の最期に少年達に出会えて良かった。 子供の頃の夏休みの匂いを感じる作品でした。 ラストは涙が出た。

  • yoshida

    初夏に入り小六の木山、河辺、山下の三人は、ひっそりと暮らすお爺さんの観察を始める。動機は人の死の瞬間が見たいため。気がつけば彼らはお爺さんと仲良くなる。少年達のお爺さんとの一夏の交流での成長。捨て鉢に感じたお爺さんの生活も少年達との交流により、改善される。雑草を抜いたお爺さんの庭にコスモスを植える。スイカと花火に夏の日を思い出す。友人が侮辱された時に立ち向かう勇気。貴重な夏の日が過ぎて行く。唐突に訪れるお爺さんの死。そして旅立ち。素敵な言葉がある。中学生位で読むと未来への考えに良い影響があると思う良書。

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