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ISBN 10 : 4582364616
Content Description
人工都市江戸を、暴風雨や高潮が襲い、被害が繰り返される。水害は、ただに自然の脅威というばかりではなく、人為が、被害を大きくする要因となってもいた。田沼時代に隅田川に造成された中洲が洪水を激化させ、松平定信がこの殷賑の地を撤去する。そこに、どんな利害が、支配の意思が、住民の意図が、そして水害対策の知恵が、働いていたか。江戸の経験を今に生かす災害歴史学の試み。
目次 : 1 洪水の減災対策―三俣中洲富永町の撤去(寛政改革の都市政策/ 寛保二年大水害の教訓/ 明和八年の三俣中洲造成/ 天明六年大水害をもたらした気象現象/ 大水害の様相/ 減災対策としての三俣富永町撤去/ 三俣富永町撤去の経過/ 緊急避難場所の設置/ 三俣富永町撤去の意味)/ 2 高潮被災地の「復興」―深川洲崎のクリアランス(寛政三年の高潮/ 二つの復興案/ 町年寄の提案と幕府での協議/ クリアランスの実態/ その後の深川洲崎/ 安政東日本台風/ 空き地の減災効果の検証/ 何が問題なのか)/ 3 災害記録の管理と対策マニュアルの策定(洪水を記録する/ 洪水対策マニュアル/ マニュアル策定の意味)
【著者紹介】
渡辺浩一 : 1959年、東京都生まれ。東北大学大学院文学研究科博士後期課程中退。博士(文学)。現在、人間文化研究機構国文学研究資料館・総合研究大学院大学文化科学研究科教授。専門はアーカイブズ学および歴史学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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アメヲトコ
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