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奪われざるもの Sony「リストラ部屋」で見た夢 講談社+α文庫

清武英利

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062816731
ISBN 10 : 4062816733
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

17年間で都合6度、目標削減数8万人の未曾有のリストラ。その時、無辜の社員はどう生きたか。元海外営業マンは「公園居酒屋」で団結し、エンジニアはリストラ部屋でもモノ作りを続け、現場の女性は徹底的に抗った。リストラ部屋の人々がすべて実名で、その苦しみと誇りを堂々と語る。嘆くな、前を向け、と。『しんがり』で感動を呼んだ著者の最新作を早くも文庫化!

目次 : 第1章 凋落の予兆 2006‐2007/ 第2章 ターニング・ポイント 1946‐2007/ 第3章 技術者の矜持 2008‐2009/ 第4章 リストラ志願 2012/ 第5章 マイレージ、マイライフ 2012‐2013/ 第6章 切り捨てSONY 2012‐2013/ 第7章 終わらない苦しみ 1954‐2014/ 終章 リストラでも奪えないもの 2013‐2015

【著者紹介】
清武英利 : 1950年宮崎県生まれ。立命館大学経済学部卒業後、75年に読売新聞社入社。青森支局を振り出しに、社会部記者として、警視庁、国税庁などを担当。中部本社(現中部支社)社会部長、東京本社編集委員、運動部長を経て、2004年8月より読売巨人軍球団代表兼編成本部長。11年11月、専務取締役球団代表兼GM・編成本部長・オーナー代行を解任され、係争に。現在はノンフィクション作家として活動。著書『しんがり山一證券最後の12人』(講談社+α文庫)で2014年度講談社ノンフィクション賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 鉄之助

    SONYの17年間にも及ぶ8万人もの「大リストラ」の物語。冒頭の「リストラ年表」で、その凄まじさがリアルに伝わってきた。この本の一番の特徴は、「リストラ部屋」に追いやられた登場人物、全てが実名で紹介されているところだ。清武さんの、取材力がものを言っている。長期赤字経営のさなか、社長を含め外国人役員の高額報酬(ストリンガー社長は年間8億円)には、驚いた。単行本タイトル『切り捨てSONY』が、文庫本化されて『奪われざるもの』に改題。リストラ組の、その後を読んで、しぶとさと、前向きに生きる力をもらった。

  • GAKU

    「あのSONYがこんな会社になってしまったのか。」と実感。結局、組織って腐って行くんですかね。

  • 速読おやじ

    ソニーの20年近くに亘るリストラ物語。リストラを敢行して巨額の報酬を得ていた旧経営陣に著者は手厳しい。大賀さん以降、ダメになったという。出井さん、ストリンガー、平井さん、自分のイメージは悪くないのだが確かに業績を見ると冴えない。リストラされた側からの物語なので、どうしてもこういう書き方になるし、著者の思いもあるだろう。元ソニーの知り合いの方も多かったりするので、これを読んでどういう感想を持っているのかはちょっと聞いてみたい。今はソニーは大復活を遂げたようで、またカッコいい商品を見てみたい!

  • slowlifer

    ソニーだけの問題ではなく、製造業を始め、多くの日本企業への警鐘だと思った。事業戦略、新規事業など成長戦略がなく、構造改革という名の人切りに終始。有望な市場とわかりつつリスクをとれない。専門性の高い尖がった人をリストラ部屋に。人切りをすれば確かに固定費が下がり、2、3年後には一見必ず利益は出る。が、研究開発には採算性にとらわれず中長期的な視点も必要。バブル時代に大量採用に走り、バブルが崩壊すると一転して余剰人員整理に走る経営層。短期的な利益追求のため、工場、土地、人、ブランドを次々と売却。悲しい。

  • hatayan

    転職先を探す部署とされながらも仕事はゼロ。ソニーの「リストラ部屋」を通り過ぎた人を追うノンフィクション。 上司に睨まれ一旦部屋に送られながらも、副社長にアイデアが認められ本社に返り咲いた男性。 解体される研究所ごと自分で起業して退社した研究員。 将来を前向きに考えるため自ら部屋行きを志願して転職先を勝ち取った社員。 リストラを宣告する人事部ながらも退職勧奨に乗らずに潔く退職した女性などがほぼ実名で登場。 ソニーの創業から60年以上。社風やトップの考え方が変質していることへの懸念を筆者は一貫して示します。

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