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トッカイ 不良債権特別回収部 講談社文庫

清武英利

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065219560
ISBN 10 : 4065219566
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

名作『しんがり』、『石つぶて』に続く、清武ノンフィクションの傑作!バブル崩壊後、残された巨額の不良債権。銀行も、そして政府もたじろいだその回収にあたったのは、中坊公平率いる住宅金融債権管理機構、のちの整理回収機構の面々だった。そしてその奮闘は、いまなお続いている―知られざる「20年戦争」驚愕と感動の物語。

目次 : 序章 怪商とあらくれ/ 第1章 取り立て前夜/ 第2章 奪り駒たち/ 第3章 悪戦が始まった/ 第4章 不良債権は逃げている/ 第5章 トッカイがなんぼのもんじゃい/ 第6章 容赦なき回収は終わるのか/ 第7章 ミッシングリンクをつなげ/ 第8章 最後の闘い/ 終章 勝ったのか/ 文庫版のための追補「トッカイ」とは何だったのか―大蔵省元銀行局長の証言

【著者紹介】
清武英利 : 1950年宮崎県生まれ。立命館大学経済学部卒業後、’75年に読売新聞社入社。青森支局を振り出しに、社会部記者として、警視庁、国税庁などを担当。中部本社(現中部支社)社会部長、東京本社編集委員、運動部長を経て、2004年8月より読売巨人軍球団代表兼編成本部長。’11年11月、専務取締役球団代表兼GM・編成本部長・オーナー代行を解任され、係争に。現在はノンフィクション作家として活動。著書『しんがり―山一證券最後の12人』(講談社文庫所収)で’14年度講談社ノンフィクション賞、『石つぶて―警視庁二課刑事の残したもの』(講談社文庫所収)で’18年度大宅壮一ノンフィクション賞読者賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • kinkin

    バブル全盛期、私は会社員として働いていた。かといってバブルの恩恵を授かったことは殆どない。ただ猛烈に忙しく今と違ってサービス残業当たり前の時代。繁華街は平日でも賑わっていた。世の中は浮かれていたことは間違いない。土地を転がせば莫大なお金が懐に入る。銀行は金持ちには頼み込んで金を借りてくれという。この本はバブル時代の巨大なツケを回収する人たちの話。 回収は銀行などから集められた男たち。そのトップが中坊公平という現代の鬼平と呼ばれた弁護士だ。海千山千の債務を抱えながら逃げ隠れする展開が読みどころ。図書館本

  • yoshida

    債権回収で知られるRCC。その誕生と歴史。バブル期に拡大した不動産会社への融資。杜撰な与信をした住専各社は破綻。破綻処理に多額の税金が使われる。その不良債権回収にRCCの前身である住管機構が設立される。読んで驚くのは杜撰な融資と、悪徳な不動産業者、苦闘する回収の現場か。カネは貸すより回収が難しい。よく言われることだが、相手が反社だったり悪徳業者であれば尚更だ。特に債務者の末野や西山の悪謀は驚異的。回収する側との攻防が読ませる。RCCで働く人々の人生も流転で印象深い。実に読み応えあるノンフィクション。

  • 速読おやじ

    住専、住管機構、整理回収機構、直接自分では関わっていないが、元銀行員として色々思うことはある。大阪支店にいたので末野興産の伝説はよく聞いていた。当時不動産部にいたので、上層部は当然に末野と付き合いがあったのではないか。住管機構の精鋭部隊による悪徳債務者からの回収、その闘いはまさにドラマだ。相当厳しい局面もあったろう。実際に中坊さんの横で仕事をした人から、少しだけ話を聞いたことがあるが、かなり激しい人だったようだ。まさに命を削って仕事をしていたと。こういう闘いには名も無き担当者達の奮闘が心に残る。

  • おいしゃん

    身体を張って不良債権を回収してまわる男たちのノンフィクション。誰もがやりたがらない、心身共にハードな業務を、彼らはどんな心持ちで担っていたのか…清武さんらしい人物に寄り添った取材が実を結んでいる。

  • なよ

    住専から金融機関が破綻した時期までは新聞でよく目にしたが、それ以降も記載されていて、読みにくいところもありましたが、勉強になった。一貫して長期間を記されていると、融資のスタンスや、社会・法律の改定は、こういうところから起因したものだな、と思ってしまう。

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