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グスタフ・クリムトの世界

海野弘

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784756250414
ISBN 10 : 4756250416
Format
Books
Release Date
July/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

クリムト、きらめく黄金の完全作品集!

世紀末ウィーンの巨匠グスタフ・クリムト(1862-1918)の作品約300点を収録した超豪華作品集。あまり紹介されてこなかったクリムトのデザイン作品にもスポットを当て、クリムトの生涯、世紀末ウィーンの文化、ウィーン分離派・工房のアーティストたちの作品について、解説とともに美しい図版の数々を紹介します。

【著者紹介】
海野弘 : 1939年東京生まれ。評論家、作家。早稲田大学ロシア文学科卒業。平凡社に勤務。『太陽』編集長を経て、独立。美術、都市論、文学、映画、音楽、ファッションなど幅広い分野で執筆を行う。著作多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • アキ

    再読。1897年ウィーン分離派のリーダーとして活動したが、絵の対象の多くは女性であった。1898年パラス・アテナで女神と黄金の鎧を描き、1901年ユディトT で黄金の女を描いた。1907年アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像 T が黄金時代のピークであった。彼女はクリムトのパトロンであり、愛人であった。この絵はWWUでナチスに没収され、国を相手取り行われた裁判で個人に返却された。現在ニューヨークのノイエ・ギャラリーにある。彼女はユダヤ系の富豪であった。クリムトの作品の数点はMETやMoMAに所属されている。

  • しいたけ

    実は図書館で借りた本なのだが、この豪華さでこの値段は買いだなと思う。海野さんののめり込み方も好ましく、クリムトに影響を与え続けたといわれるエミーリエにインタビューする場面ではびっくりして年表を見直してしまった。空想の中のことだった。「接吻」はこのエミーリエとクリムトがモデルではという説もあるのだそう。「この小道は男根を表しているのでは」等、ド素人の私には読み解きがドキドキワクワク刺激的。クリムトの絵は大好きなものと、二度と見たくない程嫌いなものがある。両極端の思いを抱かせてくるところに途轍もなく惹かれる。

  • アキ

    クリムトの絵画は金箔が目を引く鮮やかな絵から黒一色の死を連想させるもの、後期の多色の模様が背景の女性の肖像から点描のような風景画まで魅力的なものばかり。思ったより北斎ら浮世絵のジャポネスクの影響が大きかったことや自画像を描かなかったこと、フロイトとは共通の友人もいながら接点がなかったことなど興味深い。女性をこれだけ描くのには、女性の社会進出とファッションの流行などの社会背景もあったのだろう。ナチスに燃やされ今はない作品や肖像画のモデルのその後の人生など丁寧に解説があり嬉しい。クリムト作品230点を網羅。

  • ふみあき

    ソフトカバーでお値打ちな割に、「黄金様式」を思わせる豪華絢爛な装丁。4年前の夏、クリムト展へ行った時の興奮と感動が蘇った。評論家である著者は先月、83歳で亡くなっている。

  • まさむ♪ね

    わたしの使用しているカメラにローライコードXという二眼レフがある。二眼レフカメラの王様と呼ばれるローライフレックスの弟分的なモデルだけあって、写りはすこぶるいいし、中判カメラにしては小型軽量なところが気に入り、出番は多めだ。そのローライコードの初号機は"金ぴかコード"と呼ばれる。1933年の発売当時は不評だったらしいけど、わたしは”金ぴか”が好きだ。黄金の女たちも大好きだ。クリムトが描く女たちは美しく艶やかで、たちまち心は丸裸にされてしまう。そんな女たちを、心ゆくまで撮ってみたいと、心から思ってしまった。

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