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世代を超えて語り継ぎたい戦争文学 岩波現代文庫

沢地久枝著

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784006022679
ISBN 10 : 4006022670
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

五味川純平『人間の條件』『戦争と人間』、大岡昇平『俘虜記』『レイテ戦記』、高杉一郎『極光のかげに』、原民喜『夏の花』…。自らの体験をえぐり出す痛みに耐えつつ、文学を志す者としての業苦と責任をかかえ、戦争を描いた文学者たち。今こそ伝えたい、その思い。埋もれんとする文学に新たな光をあてる、若い人のための「戦争文学案内」。

目次 : 五味川純平の章/ 鶴彬の章/ 高杉一郎の章/ 原民喜の章/ 大岡昇平の章/ 幸田文の章/ 城山三郎の章/ 取り上げたかった作家たちの章

【著者紹介】
澤地久枝 : 1930年東京青山生まれ。幼少期に家族と旧満州に渡り、敗戦で引き揚げる。雑誌編集者、五味川純平氏の資料助手を経てノンフィクション作家に。「九条の会」よびかけ人

佐高信 : 1945年山形県酒田市生まれ。慶応義塾大学法学部卒業後、高校教師、経済誌編集長を経て82年に評論家として独立。週刊金曜日編集委員。「憲法行脚の会」よびかけ人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • nnpusnsn1945

    一見ブックガイドと思ったが、実態はほぼ両氏と交流のあった作家のエピソード集である。タイトル詐欺の一面は歪めない。両氏は徹底した反骨の考えのためか、主にインテリの反戦作家ばかりが目立つ。しかし、読む価値はゼロではない。少々くどいが未来に生きる者への警告も頷ける部分はある。澤地久枝氏が反戦でも体制派でもない棟田博を取り上げたのは意外である。『サイパンから来た列車』は読んでみたいが、なかなか古本屋に置いていない。

  • 呼戯人

    35歳になってもうスタンダール研究家として一家をなしていた大岡昇平に召集令状が来る。出征の日、品川駅で奇跡的に妻と子にめぐり合う。白い着物を着て子どもをおぶいもう一人の子のてを繋いで出征してゆく夫を追いかけてくる。最後に手渡した水筒には日本酒が入っており、大岡昇平はそれをぐびりと飲む。「出発」の声にもう別れなくてはならない。妻、春枝は涙を流しながら茫然として追いかけてくる。昇平は「必ず生きて帰ってくるから」と言って出征していった。こんなシーンがこれから日本の将来において繰り返されるのだろうか。戦争法案め。

  • CTC

    岩波現代文庫15年7月刊。初出は『世界』連載。“戦記”ではなく“戦争文学”を語るものだ。それも伊藤桂一や古山高麗雄は一切語られない。澤地は文庫あとがきに「国会はなんという“ザマ”」と記し「憂え、憤るすべての人に」とこの本の位置付けを記している。つまり、戦争体験の政治利用、神話化、イデオロギー化の一環なのです。例えば『戦艦大和ノ最期』の吉田満については、氏が検閲逃れのために改稿した『小説軍艦大和』を持ち出して、文体が違うこんなものも記している、「恥ずかしいだろう」、「没入していない」とまで記す。

  • 昼寝

    やはり『レイテ戦記』を読むべきか。

  • startvalue

    ★★★★

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