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ISBN 10 : 4044052182
Content Description
物理化学の法則だけでは理解できない生命現象。その核心をなす生物に固有の「時間」を、これまでの生物学は捉えそこなってきた―。巧妙に突然変異を呼び込み、進化を加速するDNA複製システム。未知なるウイルスを予期し、迎え撃つ免疫システム。遺伝・発生・進化など様々な事例をもとに、「未来」を探る生物の姿を紹介。生命現象の最終法則とは?その探究方法とは?時間の観点から生物学の新たな眺望をひらく、根源的生命論。
目次 : 第1章 生命現象の「法則」をさぐる(変わりゆく「いのちの時空」―代謝と循環/ 生命をそのまま描く―オートポイエーシスの構想 ほか)/ 第2章 生命探究の「方法」をさぐる(自然と人間と科学の関係―K.ポパーの三世界論/ 生物学者の困難な使命とは?―コトバと同一性 ほか)/ 第3章 生命進化の「原理」をさぐる(進化論のドグマ―ネオダーウィニズム再批判/ 何が進化するのか?―生命システムと内部選択 ほか)/ 第4章 生命がそなえる「時間の形式」をさぐる(生きている物質―時間の非対称性/ 生命誕生のシナリオ―ルールと布置 ほか)
【著者紹介】
池田清彦 : 1947年、東京都生まれ。生物学者。現在、早稲田大学国際教養学部教授、山梨大学名誉教授。構造主義科学論・構造主義生物学の立場から、多彩な評論活動を行う。カミキリムシの研究・収集家として著名(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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