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本当のことを言ってはいけない 角川新書

池田清彦

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784040823119
ISBN 10 : 4040823117
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2020
Japan

Content Description

人生100年時代の罠、金の多寡と教育成果は比例しない、近い将来エリート層は国外へ逃亡する―「日本すごい」と馬鹿の一つ覚えみたいに騒ぐけど、本当に「すごい」のは日本の凋落速度だ!人気の生物学者が、独自のマイノリティ視点で世間にはびこるウソと無駄を見抜く。

目次 : 1 生と死の意味について(「物事にすべて意味がある」は妄想だ/ 老化に進化論的な意味はない ほか)/ 2 AIと私たち(AIの未来/ AIは人間を超えるか ほか)/ 3 市場原理と成果主義(教育に市場原理を持ち込む愚行/ 何事もほどほどに ほか)/ 4 動植物散策(多摩動物公園に行ってみた/ ネキを採りに沖縄に行く ほか)/ 5 短絡的正義がもたらすもの(遅きに失した国際捕鯨委員会脱退/ 未来展望なき虚勢による日本の衰退 ほか)

【著者紹介】
池田清彦 : 1947年、東京生まれ。生物学者。早稲田大学名誉教授。構造主義生物学の立場から科学論・社会評論等の執筆も行う。カミキリムシの収集家としても知られる。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO

    池田さんの本をいくつか読んでいたのですが今まではご専門の分野の生物関連の本がほとんどでした。このような分野の評論をいくつか出されていたとはじめて知りました。私と同じ年代のせいか考え方がぴったりあって読んでいて何度かうなずくようなポイントがありました。ただ深く掘り下げてはいないような感じもしました。やはりご専門の動植物散策の部分がよかった気がします。

  • yomineko@鬼畜ヴィタリにゃん🎄🎅🎄

    中々に難しい内容だった。

  • レモン

    独り言を書籍にしたような感じと思ったら、メールマガジンを纏めたものだった。よくホンマでっか⁉︎TVに出演されているので読んでみたが面白かった。毒舌だけどニコニコしているから結構どぎついことを仰っても好感が持て、そこのバランス感覚が絶妙。タイトルと中味がそぐわないと思ったら、著者ではなく編者が売れるタイトルをつけているらしく納得。メガソーラーやブラックな教育現場、日本の凋落振りについてなど、最初は読みにくいかもしれないが読み進めるうちにハマっていく文体。動物園好きなので動植物散策の章が1番楽しかった。

  • テツ

    こんなに日本人の平均寿命が延びて、更に出生率が下がり続けるとは誰も考えなかった時代にこさえられた社会のシステムは遅かれ早かれ破綻することなど少し考えれば誰にでも理解できるだろうに、未だに長寿の方の記事などはまるで慶事の如く扱われる。ありとあらゆる意味で(少なくともぼく自身はそうなったら喜べない)身体や精神にガタがきてまでいつまでも生きているという状態は喜ばしいことではないだろうに、それを口に出してはいけない。世の中はそうした優しい欺瞞で満ち満ちている。広く自分の目で見つめて自分の頭で考えたいものです。

  • Sakie

    メルマガの加筆編集本。「本当のことを言ってはいけない」と題したのは編者であろう、著者は言いたい放題、快調そのものである。「国民の知的レベルの二極化」の章が興味深い。日本語で書かれる学術系書籍が減っているのに伴い、一般人の自然科学や人文科学へのリテラシーが低下し、一方で学者の異分野への理解も低下したと指摘するものだ。これは、学者が一般向けに書いた書籍で視野の狭さを感じるものが時々あるので肯ける。結果的に知的中間層が衰退する。この深刻さは上記のみならず、現在の日本学術会議問題にもつながる点、全く些事ではない。

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