Product Details
ISBN 10 : 4480090908
Content Description
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」という『雪国』の冒頭を、ある訳者は“The train came out of the long tunnel into the snow country.”と訳した。英語表現では汽車が焦点となるが、私たちは描かれざる主人公をイメージする。ここで「主客合体」の状況が起きるのだ。本書では、さまざまな日本語話者好みの表現を取りあげ、その背後にある「こころ」の働きに目を向ける。主観性や主語の省略現象、複数表現、「モノ」「トコロ」を軸とした事態把握などから、「日本語らしさ」とは何かが解き明かされる。認知言語学の第一人者が洞察する、日本語の本質。
目次 : 第1部 日本語と日本語論(外から見た日本語・内から見た日本語/ 「談話」としての日本語「人」論と日本語「人」論批判/ 言語類型論と言語の「類型」 ほか)/ 第2部 「モノ」と「トコロ」―その対立と反転(「有界的」な「モノ」と「無界的」な「トコロ」/ 「無界性」と「部分」・「未完了」/ 「トコロ」の二面性と「身体性」 ほか)/ 第3部 日本語の主観性と主語の省略(ラガナ氏の戸惑い/ 主語の「省略」ということ/ 主語の「省略」と美意識 ほか)
【著者紹介】
池上嘉彦 : 1934年京都生まれ。東京大学文学部人文科学研究科(英語英文学専攻)修了。フルブライト留学生として、イエール大学で言語学博士号取得。フンボルト財団研究員としてハンブルク大学、Longman Research Scholarとしてロンドン大学で研究。昭和女子大学大学院文学研究科教授、東京大学名誉教授。ミュンヘン、インディアナ、ロンドン、チュービンゲンの各大学、北京日本学研究センターなどで教授経験(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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isao_key
読了日:2018/04/05
ami
読了日:2018/10/02
朝霧
読了日:2014/03/20
しょ〜や
読了日:2016/06/23
松竹バイバイ
読了日:2012/12/02
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