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人間の営みがわかる地理学入門 角川ソフィア文庫

水野一晴

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784044007065
ISBN 10 : 4044007063
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

和食にはなぜ大豆を使ったものが多い?バナナはなぜいつも安く買える?アフリカのコーヒー豆生産者がインスタントコーヒーを飲むのはなぜ?50カ国以上を飛び回り、世界中の人々と交流を重ねてきた著者が、自身の体験と観察をもとに各国各地域の「人間の営み」を紹介。住む地球によって様々に異なる暮らしのそれぞれの違いを、地形、気候や歴史を紐解きながら楽しく解説する。地理がわかれば、世界はもっとよく見える!

目次 : 1 農作物と農業(農作物/ 世界の農業)/ 2 人種・民族・言語・宗教(人種/ 民族・言語/ 宗教)/ 3 村落と都市(村落/ 都市)/ 4 人口(発展途上国ではなぜ子供が多いのか?―人口分布と変化/ 日本はなぜ難民を受け入れないのか?―難民問題/ 干ばつから人を救うキャッサバ―人口・食料問題)/ 5 環境問題(温暖化が難民を生み出す?―地球温暖化/ 人を守るオゾン層―オゾン層の破壊/ サヘル地帯の干ばつをもたらす要因は何か?―世界の異常気象と砂漠化/ 森の重要さは何か?―森林破壊/ 国境を越えてやってくる大気汚染―大気汚染と酸性雨/ 人間の先端技術を超える自然の力―原子力発電)

【著者紹介】
水野一晴 : 京都大学大学院文学研究科地理学専修教授。理学博士。1958年名古屋市生まれ。名古屋大学文学部地理学専攻卒、北海道大学大学院環境科学研究科修士課程修了、東京都立大学大学院理学研究科地理学専攻博士課程修了。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科助教授などを経て現職。専門は自然地理学、アフリカ地域研究。主著に『神秘の大地、アルナチャル』(昭和堂、2014年度日本地理学会賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ひろし

    自然編に続く人間編。いろいろな作物が気候との関連で栽培地が決まっており、そのため各国で主食とする穀物や経済基盤とする商品作物も決まってきていることがわかる。ゴムやカカオは高温で雨が多い気候が必要で、収入を得るため商品作物となるが、食糧にはならない。コーヒー栽培地で地元の人はインスタントコーヒーを飲んでいるそうである。他に、中国とインドに挟まれ両国の係争地である「見捨てられた土地」の話や、ナミビアの、白人大地主が大規模な牧場で国土を分割しているため「国レベルの住宅地図」がある話など、初めて知った話も多い。

  • skunk_c

    自然編に続いて人文編だが、やはり著者の本業が自然地理(植生)のため、全体になんだか予備校のテキストのようだった(お若いときにアルバイトで予備校講師をしていたとあり納得)。したがって内容的には高校地理探究教科書レベル。ただご自身がフィールドにしている地域に関する内容になると、俄然面白くなる。やはり実地に見聞き体験していることは大切で、その部分が読めただけで十分満足。一方古い知見がほとんどリニューアルされていない部分が気になった。具体的には人種、民族、宗教(特に仏教とキリスト教)、農業など。参考文献も古いし。

  • kawa

    日本の人々の古着の寄付が、逆にアフリカの人たちの生活を苦しめることになるなど、非常にショッキングな内容が多数で印象的かつ頷くこと多し。多国籍農業会社や豊かな国の消費者の習慣が、ほかの地域の人々を飢えに追いやっている実態の一部を理解。ただ、地理学という学問自体に馴染みがなくて、読書としては散漫で残念な部類のものとなってしまった。

  • 雲をみるひと

    地理がテーマの本。人文的な内容から自然的な内容まで網羅性は高いが、解説が比較的短文で教科書のような記載が続く印象。深掘りすると面白そうな作者のアフリカやアジアでの経験を踏まえた興味深いトピックも多数収録されているので少し勿体ない印象を受けた。

  • Sakie

    『世界は多様である』。地球上の土地には特有の気候と地質があり、人間はそこに合った農作物と農法を見つけて、数万年かけて生活様式や文化、宗教をつくりあげてきた。それぞれがそれぞれに違う多様性があると感嘆した。環境の上に人間の営みがあるはずなのに、支配や経済のために捻じ曲げてぶち壊す振る舞いに、著者は嫌悪を隠さない。研究のために世界各国を訪れる日々は、人々や文化には友好的に、社会・環境問題には敏感にさせるものだろう。前作同様、インドのトイレ問題とか身近な体験談が面白い。犬山リトルワールドめっちゃ行きたい。

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