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日本語で書くということ ちくま文庫

水村美苗

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480438027
ISBN 10 : 4480438025
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2022
Japan

Content Description

小説をこよなく愛した少女は、10代でアメリカへ移住、異国の地で大学院に進み文学に勤しむことになる。その生活は、おのずとグローバル(=英語)な世界で“日本語”を外から見るという経験となり、のちの作家活動へ多大な影響をもたらすこととなった。本書は、文筆活動最初期の文章から漱石や谷崎に関する文学論他、著者だからこそ描くことのできる日本の文字文化に対するエッセイ&批評文集。

目次 : 1 日本語で書くことへの希望(この世紀末、文学に希望がもてるか/ インドの「貧しさ」と日本の「豊かさ」/ 『新潮』百年を祝して ほか)/ 2 日本近代文学について(『浮雲』考/ 文学の歴史性を読む/ 漱石と「恋愛結婚の物語」 ほか)/ 3 アレゴリーとしての文学(読むことのアレゴリー/ リナンシエイション(拒絶))

【著者紹介】
水村美苗 : 東京生まれ。12歳で渡米。イェール大学卒、仏文専攻。同大学院修了後、帰国。のち、プリンストン大学などで日本近代文学を教える。1990年『續明暗』を刊行し芸術選奨新人賞、95年に『私小説from left to right』で野間文芸新人賞、2002年『本格小説』で読売文学賞、08年『日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で』で小林秀雄賞、12年『母の遺産―新聞小説』で大佛次郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 浅香山三郎

    どの作家も小説からではなく、それ以外の随筆・エッセイから読んでみる質で、おそらく水村美苗さんの小説作品はまだ読んでゐない。著者は、小説を書く前には日本近代文学をアメリカの大学で教へてゐた方なので、本書の一部の文章は難解。ただ、Uの夏目漱石の諸作品については、一応漱石を一通り読んでゐたので、面白く読めた。

  • げんなり

    昔『本格小説』読んだ時に、すごく小説の上手な作家さんだなと思ったのだけど、なるほど、こういう読み方のできる人だもの、それはそうだなと考えた。 当たり前のように日本語の国で日本語で物事を考えている自分からすると、小説に使う言葉でさえ、そういう身近な日用品みたいなものを使いがちで、ここんとこすごく反省しているところでもあり、この本を読めたのは何かの縁かもとも思ってる。 漱石も谷崎も、きっちりと読み直したい。今この時代の日本文学とは何かも考えたい。 文庫本あとがきにもあったけど、第3部は難しい!

  • トビケ

    最後の方はパラパラ読み飛ばし、まぁこんなものも書いていたのねと思っていたら、後書きでそのように読んでくれればそれで良いと書かれていて、苦笑した。意味はあるのかもしれないが、まぁ興味は無い。つまみ食いをしながらも読んだことにしてしまえるほどに図々しくなった年月を思いながら、水村氏の年月の経過を想像する。日本語と英語の経済学的な意味での価値と、自らが使い手である日本語の絶対的な価値を比べながら、楽しく読んだ。まだ、楽しく読めることに感謝しながら。

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