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ISBN 10 : 4396113765
Content Description
お寺の住職たちが、「坊主丸もうけ」と揶揄されるようになって久しい。住職といえば、かつては地域の尊敬を一身に集めていたのに、何が変わってしまったのか。「葬式仏教」や住職の世襲がダメなのか。お布施が非課税だからいけないのか。本書の著者は、現役の住職である。現職でないと見えない視点から、そのお金と制度の問題が、数字を交えながら包み隠さず書かれている。この一冊を読めば、日本の仏教の実体が何なのか、理解できるのではないだろうか。
目次 : 第1章 なぜ、お寺は世襲なのか?(誰もいないお寺/ あまり意味のない『宗教法人法』/ 宗教法人の二重構造/ なぜ住職は、やりたい放題なのか/ いまが、第三の危機/ お寺が家業/ 本当に優秀な人は、住職なんて継ぎたがらない ほか)/ 第2章 「葬式仏教」は、“悪”か?(葬祭と墓地―「葬式仏教」を支えているもの/ 葬祭業者の錬金術/ 「葬式芸者」の悲哀/ よく知られていない、戒名の本当の意味/ 戒名を授けるという特権/ いまの戒名制度は、「反仏教的」/ なぜ戒名の差別は、なくならないのか ほか)/ 第3章 仏教という、すごい収益システム(拝観料の、どこが宗教行為か/ お寺がやることは、すべて非課税か/ 仏教腐敗の元凶、寺檀制度/ お寺のなかの階層化―本末制度/ 本寺が、末寺からお金を得る二度の機会/ 研修を五回受けたら、階級が上がる?/ 僧階と墨染の衣 ほか)/ 第4章 自由な信仰をとりもどす(収入を何に使うか/ 課税は、「宗教弾圧」か/ 日本人の信仰は、もっと自由/ 墓質と離檀料/ お寺が稼ぐのは、悪いことか/ 何のために収入を得るのか/ 上求菩提と下化衆生 ほか)
【著者紹介】
橋本英樹 : 1965年、埼玉県生まれ。曹洞宗万吉山見性院住職。駒澤大学大学院修了。永平寺にて修行。42歳より現職につくと、本堂における葬儀を始める。2012年6月には、檀家制度を廃止した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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