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神の聖なる天使たち ジョン・ディーの精霊召喚 1581-1607

横山茂雄

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784327377403
ISBN 10 : 4327377406
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

天使の言語「エノク語」は解読可能なのか?ディーの膨大な手稿を読み解き、余白の書き込みや抹消部分に至るまで丹念に目を通し、さらに同時代の資料を博捜することで明らかにする、驚愕の真相。

目次 : 「神の聖なる天使」あるいは「偽りの霊」/ 「哲学的研究」あるいは「恐るべき迷妄」/ 「水晶の中の幻影」/ 「七の神秘なる統治」/ 「おぞましい嘘」/ 「粉薬」、「本」、「巻物」/ 錬金の夢、海彼の富/ 「エノクの書」/ 始原の言語/ ポーランドからの賓客/ モートレイクからプラハへ/ 皇帝との謁見/ 追放命令/ 「神の新たなる掟」あるいは「闇の眷属」/ 栄華と失墜/ 旅路の果て

【著者紹介】
横山茂雄 : 1954年、大阪府生まれ。英文学者、作家。京都大学英文科卒、博士(文学)。現在、奈良女子大学教授。稲生平太郎、法水金太郎の筆名も用いる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • em

    皆川博子さんの紹介がなければ手に取ることはなかったと思われるこの本。錬金術師・占星術師のジョン・ディーが、エドワード・ケリーと共に行った天使との交信。天使により啓示されたエノク語。エリザベス一世、ルドルフ二世の宮廷。自然科学が魔術やオカルティズムと混淆していた時代、神の叡智を求める執念は狂気にも似て…などと言ってしまえばあまりにも型通り。この膨大な記録をただ唖然として眺めた読書でした。

  • garth

    「エノク語のアルファベットを水晶の裡に読み取っていく際に、ケリーが上げた「頭が灼ける」という叫び」を、この本を読みながら感じずにいられない。この先がある。まだある、とどこまでも踏み込まざるを得ない深淵。言葉に捕われてしまうということ。

  • misui

    現代ではイメージだけが先行して錬金術師と考えられがちなジョン・ディーの実体を、特にディーが行ったという精霊召喚に焦点を当てて描き出す。16世紀当時においては科学も哲学も魔術も未分であり、真理を追求する人々は現在では考えられないような様々な方法を用いていた。そこでディーと協力者のエドワード・ケリーが実践したのは、天使との交信を通して真理を得る「精霊召喚」である。水晶の中に現れた天使たちは真理を明かすとともに、それによって彼らを混乱の渦へと導いていく。

  • スターライト

    20年を費やして完成させた本書は、まさに労作にふさわしい書。ジョン・ディーがスクライアーとしてのケリーと組んで、生涯をかけて精霊との交信を続けた記録を膨大な書物からすくいあげた本書を読んでいる間、あたかもドキュメント番組を見ているかのような錯覚に陥った。経済的にひっ迫したこともあって、途中から錬金術への関心へと傾斜し、それをめぐって権力者も含めたかけひきが勃発するが、ディー自身は不遇な一生を終えることになる。際物めいた書物に堕することなく、著者が丹念に記録を追うことですぐれた伝記とすることに成功している。

  • たこ

    「神様の言う通り」に従うことは人にとってはあまりに過酷な試練だった。生涯を天界との交信に費やしたディーと、その協力者であるケリーは、著者も本書で述べているように聖と俗との間を忙しなく行き交うことになる。神の代弁者である天使達の言われるがままに行動を起こすその姿は、まるで新興宗教に耽溺する盲信的な信者であるかのようにすら見えてくる。浅学の私には難しく感じる内容だったが、両氏のあまりの波瀾万丈な生涯は筆舌に尽くしがたい。神の存在の是非について改めて考えさせられる一冊だった。

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