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野村證券第2事業法人部 講談社+α文庫

横尾宣政

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065168738
ISBN 10 : 4065168732
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2019
Japan

Content Description

著者が退職する1998年までの20年間、野村證券は金融国際化とバブル経済に沸き、トヨタを上回る5000億円もの経常利益を叩き出す日本一儲けた会社だった。その激動の時代にトップセールスマンとして多額の手数料収入を稼いだ著者は、しかしその後オリンパス巨額粉飾事件の「指南役」とされて逮捕・起訴。根も葉もない容疑を一貫して認めず、過去最長となる2年8ヵ月もの間、東京拘置所などに勾留されることになった。カルロス・ゴーン事件で世界から非難の声が上がった悪しき「人質司法」の生贄となったのだ。著者は拘置所に事件関連資料を取り寄せて徹底的に読み解き、検察が構築し裁判所が追認したデタラメなシナリオを完全論破、事件の真相を独力で明らかにした。

目次 : 第1章 ノルマとの闘い/ 第2章 「コミッション亡者」と呼ばれて/ 第3章 「主幹事」を奪え/ 第4章 ブラックマンデーと損失補填問題/ 第5章 大タブチ、小タブチ―「ノムラ」な人々/ 第6章 やりすぎる男/ 第7章 さらば、野村證券/ 第8章 オリンパス会長の要請/ 第9章 オリンパス事件の真相/ 第10章 人質司法の生贄/ 第11章 司法ムラの掟

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • おさむ

    オリンパスの粉飾決算事件で指南役とされて実刑判決を受けて収監された筆者の手記。前半の野村證券マン時代のぶいぶい言わせていた頃の昔話が面白い。ブラック企業丸出しの社風に文句を垂れながらも、日に日に染まっていく。色々なトラブル案件の火消し役として重宝される。有力者に気に入られて出世していく生き方を意外と本人も楽しんでいたのではないか。後半はオリンパス事件での自らの無罪の主張が大半だが、前半でこれだけカネの亡者ぶりを見せられると、いくら検察を批判しても説得力はない。話も専門的過ぎてついていけない。

  • ちさと

    費用13,000円/1株主で、594億円の支払い命令が経営者三人に確定したオリンパスの株主代表訴訟は記憶にまだ新しい。結局会社の膿が出て、それなりにオリンパスも痛い目にあった上に経営者がボコボコにされたので、海外からの投資家が株を大量に買って株価爆上げ。本書はそんな中、粉飾の指南役として実刑判決が確定された著者の半生が書かれたもの。前半の著者の野村時代の部分は非常に興味深く、いかに個人がカモにされているかがよく分かった。後半のオリンパス事件の部分は相当な剣幕で無罪の主張、証明に終始していて少々しつこい。

  • ゲオルギオ・ハーン

    主なテーマとしては著者が逮捕された『オリンパス損失隠し事件』での自身の冤罪と司法への批判を書いたもの。著者が聖人のような人物であれば同情もできるが、前半の野村證券時代の話を読んでいるとこの人の主張をどこまで信じるべきかと疑念が出てくる。というのも、いくらコンプライアンスが緩い時代だったとはいえ、利益を出すためには株価操作まがいのことを手段を選ばず行い(社内の記者たちがよく通るところに資料をわざと落とすなど)、社内決裁を待たずに多額の金を動かしたりと独断専行が目立つ

  • ふたば

    「魑魅魍魎同士の潰し合い」という印象。 バブル崩壊までの証券業界の実態はと言えば、常にグレーゾーンを突き進む清廉とも潔白ともいえない人たちが世間をだまし続けた、というところか。どうにも、危なっかしいと判っていたのに、どうして独立してまで付き合い続けたのか。。。 オリンパス事件では、貧乏くじを引いた一人だが、あまり同情する気にはなれなかった。自分は悪くない、周りが!!と言い募るが、どうにも信憑性を欠いているように感じるからだが、どうしても、事件に関しては、言い訳を言っているようにしか読めなかった。

  • りょー

    前半の野村證券勤務時の話が圧巻だった。

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