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日輪・春は馬車に乗って 他八篇 岩波文庫

横光利一

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784003107515
ISBN 10 : 4003107519
Format
Books
Publisher
Release Date
August/1981
Japan

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Willie the Wildcat

    愛情の深さの齎す苦悩、そして苦悩が導く言動。表題の2作品が、対照的に直喩と暗喩で愛情の果てを描写。『花園の思想』では、愛情故の終焉を直喩・暗喩で問い続ける夫の苦悩。一方、『蝿』では苦悩もなく果てる最期すら、気にもせず”日常”へ戻る蝿。同様の視点の『笑われた子』。ふと気づくと、不満だった下駄作りに自然回帰。興味深いのが『ナポレオンと田虫』。英雄の人間臭さ、泥臭い生き様。たられば・・・、だから主人公はナポレオンでなければならないんだと思う。川端氏の文献から辿り着いた本著。『蝿』の”深さ”が非常に印象に残る。

  • アマニョッキ

    最近お知り合いになったブックバーの店主さんおすすめ本。やだもうなにこれどえらいんですけど。横光利一さんが「新感覚派」として新進気鋭だったことぐらいしか知らないわたしは、本当に度肝抜かれました。これは当時むちゃくちゃロックやったろうなー。対をなすような「春は馬車に乗って」と「花園の思想」。「機械」はどんなミステリーよりもゾクゾクするし、卑弥呼を描いた「日輪」は無駄を省きつつ繰り返しの会話が心地よくヤマトの国々が目前に拡がるよう。でもわたしは「ナポレオンと田虫」がタイトルも含め一番のお気に入り。読むべし!

  • かんらんしゃ🎡

    怖いなあ。感想文が書けない。文学史に残る名作には良いレビューが多く研究文献も多い。ヘタを打つと私の読解力の無さと知識の貧弱を露呈する羽目になる。と言って既読スルーはしのびなく、こうして読メに爪痕だけを残しておく。

  • ω

    川端康成と共に新感覚派として活動、志賀直哉と共に小説の神様と呼ばれていたなど、めっちゃ気になってた作家初読。この十篇の中でも作風はバラバラ。個人的好みは「春は馬車に乗って」病気で死にかけの奥さんとの話なんだけど、これは最高にジィ〜ン。も一つの「日輪」は卑弥呼×恋愛小説。うむ〜。。

  • こばまり

    【再読】二十歳やそこいらで読んだ時には分からなかったが、横光利一は天才だ。戦争がなければその才能はさらに大きく花開いたのだろうか、いや、あの時代だからこそ、眩しいまでの光をひととき放ったのか。カメラアイにシビレました。

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