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リベラル・デモクラシーの現在 「ネオリベラル」と「イリベラル」のはざまで 岩波新書

樋口陽一

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784004318170
ISBN 10 : 4004318173
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

戦後西側諸国の憲法の共通基準であったリベラル・デモクラシーが、「ネオリベラル」と「イリベラル」の挟撃を受けて、いま、世界的な危機に直面している。トランプ現象、EU離脱をめぐるイギリスの混迷、日本の改憲論議などを前にして、私たちは座標軸をどこに求めたらよいか。戦後知識人たちの言説を手がかりにして考える。

目次 : 1 リベラル・デモクラシーの展開、そしてその現在―一九四五‐一九八九‐二〇一九(前提:「リベラル」の論理と「デモクラシー」の論理―「リベラル」の制度化としての「立憲」/ ポスト一九四五憲法基準としてのリベラル・デモクラシー―“リベラル”デモクラシーとリベラル“デモクラシー”/ 国境を越える「ネオリベラル」化の中の「イリベラル」―非西欧世界からの拡散/ 「イリベラル」+「ネオリベラル」vs.「リベラル」)/ 2 戦後民主主義をどう引き継ぐか―遺産の正と負(前提:日高社会学がいま持つ意味/ 日高『国策転換に関する所見』(一九四五・七)から「戦後」へ/ 一九六〇年代:高度成長と「民主主義」―順接続と逆接続/ 一九七〇年代以降:「経済大国」の盛衰と憲法)/ 3 「近代化モデル」としての日本―何が、どんな意味で(前提:あらためて「四つの八九年」/ 「西洋化ぬきの近代化」vs.雑種としての憲法文化―一八八九年憲法と「和魂洋才」論/ 二〇一二自由民主党「憲法改正草案」―脱近代憲法としてのモデル性/ 法改正、とりわけ憲法改正の作法と没作法)

【著者紹介】
樋口陽一 : 1934年生まれ。憲法専攻。1957年東北大学法学部卒業。東北大学法学部、パリ第2大学、東京大学法学部、上智大学法学部、早稲田大学法学部などで教授・客員教授を歴任。日本学士院会員。著作多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 佐島楓

    「憲法学とは何を追究する学問なのか」という命題の一部が理解できた。新書という形態では、紙面が足りず議論が尽くされていないと感じる部分もあった。

  • ゆう。

    立憲主義が脅かされている中で、立憲デモクラシーとは何で、今日持つ意味など考えることができた。

  • katoyann

    自民党の憲法改正草案の意味や、現在の世界情勢について分析している。まず、我々が注意したいのは、イリベラルデモクラシーの台頭である。具体例は、(racists,fascists,separatists)が多数選出されたボスニアの選挙である。つまり、差別排外主義が政治を席巻することにより、寛容さが欠け、リベラルの要素が潰されていく状況がある。さて、憲法改正の標的は「個人の尊重」という普遍原理である。改正は個人の自由に権力が制約をかけるというイリベラルの先駆けだとする。自由のない社会はすぐそこである。

  • 崩紫サロメ

    複数の講義・講演を書籍化したもの。最初の講演では標題のリベラルとデモクラシーの概念の整理、それが対立しうること、どのようにその対立や両立があったのか、イギリス型、フランス型などに分類している。他の講演は戦後あるいは現在の日本に関するものである。特に面白かったのが、戦中、戦後、21世紀初頭を生きた知識人・日高六郎の歩みを辿った「戦後民主主義をどう引き継ぐか」というもの。歴史的な転換点の中で苦悩する知識人の姿には、我々もどう生きるべきか、考えさせられる。

  • Hiroo Shimoda

    リベラルとデモクラシーは別次元であり衝突しうるもの。どちらに力点を置くか?立憲民主党はいかに答えるのだろうか。

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