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ISBN 10 : 4121101170
Content Description
「敦煌」は戦前より日本人の西域へのあこがれを象徴する言葉だった。戦後閉ざされた中国への扉が開いた時、空前のシルクロードブームがわき起こる。一九八〇年代、NHK特集が高視聴率を記録し、平山郁夫の展覧会に人びとが詰めかけ、井上靖の歴史小説『敦煌』は世紀の大作として映画化された。日本人が大陸に寄せたロマンとは何か。あの熱狂はなぜ生まれ、なぜ消えたのか―。日中関係のこれからを考えるために、今改めて検証する。
目次 : 第1章 井上靖と「敦煌」(戦前の西域ブーム/ 歴史学と文学の出会い/ 戦後日中文化交流のなかで)/ 第2章 日中国交正常化とNHK「シルクロード」(日本の国際化とブームの始まり/ 閉ざされた扉が開く時/ 「シルクロード」の舞台裏)/ 第3章 改革開放と映画『敦煌』(日中映画界と徳間康快/ 映画『敦煌』の製作/ 現地ロケの困難/ 作品の評価と歴史的意義)/ 第4章 平山郁夫の敦煌(『仏教伝来』という天啓/ 歴史の色/ シルクロードへの旅/ 初めての中国/ 日本外交と敦煌)/ 第5章 大国化する中国とシルクロード(ブームから個別の体験へ/ 中国の変貌/ シルクロードを見る目)
【著者紹介】
榎本泰子 : 1968年東京生まれ。東京大学文学部国文学科卒業、同大学大学院総合文化研究科修了。博士(学術)。専門は比較文化・中国近代文化史。同志社大学助教授を経て、中央大学文学部教授。著書に『楽人の都・上海―近代中国における西洋音楽の受容』(サントリー学芸賞・日本比較文学会賞)、『上海オーケストラ物語―西洋人音楽家たちの夢』(島田謹二記念学藝賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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まーくん
読了日:2021/03/25
パトラッシュ
読了日:2021/07/16
さとうしん
読了日:2021/03/15
ジャズクラ本
読了日:2021/12/19
Toska
読了日:2022/09/18
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