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鹿鳴館の花は散らず(仮)

植松三十里

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784569857183
ISBN 10 : 4569857183
Format
Books
Publisher
PHP
Release Date
July/2024
Japan

Content Description

「鹿鳴館の花」「日本のナイチンゲール」と呼ばれた侯爵夫人、鍋島榮子。激動の時代の中、日本を支えた女性を描く感動の歴史小説。

【著者紹介】
植松三十里 : 静岡市出身。東京女子大学史学科卒業。出版社勤務、7年間の在米生活、建築都市デザイン事務所勤務などを経て、作家に。2003年に『桑港にて』で歴史文学賞、09年に『群青 日本海軍の礎を築いた男』で新田次郎文学賞、『彫残二人』(文庫化時に『命の版木』と改題)で中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    鹿鳴館に少なからず縁があるので読みました。植松 三十里、3作目です。鍋島侯爵夫人、鍋島榮子の物語は、初読です。鹿鳴館中心かと思いきや、花は散らずなので、日本赤十字に対する貢献等、素晴らしい生涯、予想以上に良書でした。 五千円札の肖像には、津田梅子や樋口一葉よりも、鍋島榮子が相応しいかも知れません。 https://newscast.jp/news/5528453

  • trazom

    主人公は鍋島榮子。岩倉具視の長男に嫁すも夫が早逝し、鍋島直大(旧佐賀藩主、維新後は外交官)と再婚。条約改正のために夫とともに鹿鳴館で尽力したことへの空しさを晴らすように、旧佐賀藩士の佐野常民(日本赤十字社の創始者)とともに、看護婦の育成や地位向上に捧げた生涯が描かれる。薩長土肥という序列で新政府内での悲哀を託つ旧佐賀藩士の思いや、戊辰戦争での理不尽な攻撃や磐梯山の噴火などの悲劇に晒される会津の人たちへの贖罪意識など、背景となる社会情勢を踏まえて主人公の生涯を描くという、植松さんならではの丁寧な小説である。

  • ゆみねこ

    公家の娘として生まれた榮子(ながこ)は、岩倉具視の長男に嫁ぐも若くして死別。その後岩倉の勧めで侯爵で外交官の鍋島直大に嫁ぐ。外交官夫人としてイタリアに赴任、帰国してからは鹿鳴館で中心メンバーとして活躍するが、鹿鳴館外交は失敗に終わる。その後の磐梯山噴火から赤十字の活動、榮子の素晴らしい人格と行動力は読み応えがあった。男たちの無理解との戦いでもあり、まさに本物の貴婦人の生涯を描いた良書。

  • ぶ〜よん

    日本のナイチンゲールと呼ばれ、赤十字活動を支えた鍋島榮子を描いた歴史小説。冒頭、鹿鳴館のダンスパーティーで、好色の伊藤博文がとんでもない事件を起こす。これ、史実?伊藤夫人に直談判に向かう榮子に、強い女性の姿を見る。岩倉具視の息子との結婚と死別、鍋島直大との再婚、伊都子らの子育てから縁組み、磐梯山噴火や日清、日露戦争における看護活動と、人物の魅力を伝えながら人生の物語が進んでゆく。磐梯山は小学生の頃に修学旅行で訪れた地なので、半ば懐かしい気持ちで読めました。もしかしたら、当時説明があったのかもしれません。

  • Ikutan

    日本のナイチンゲールと呼ばれ、赤十字活動の礎を築いた鍋島榮子。鹿鳴館の花として条約改正に尽力し、鹿鳴館外交の後、佐賀藩士の佐野氏と共に、"敵味方の区別なく救護する"という赤十字の理念に刺激を受け、篤志看護婦人会の立ち上げに奔走。磐梯山の噴火では、危険を顧みず被災地で救護活動を行い、会津藩が受けた新政府軍からの仕打ちに心痛める。そして「権力に媚びるのではなく権力を利用すればいい。」夫直大の言葉に、侯爵夫人という立場を利用して次々偉業を成し遂げた。ポーランドの子どもたちの救助もその一つ。心打たれる良書でした。

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